基本は便利な装備だが畳めないタイプは目障りなことも
最近のクルマは高級車、高額車を中心に、フロントガラスや、メーターフードの前方に立ち上がるディスプレイにスピードなどの走行情報を表示するヘッドアップディスプレイの装着車が増えている。
ヘッドアップディスプレイの起源は大ヒット車となった日産シルビアの5代目モデル(S13型)にオプション設定された、デジタル表示のスピードがフロントガラスに映るスピードフロントウィンドウディスプレイあたり。最近ではヘッドアップディスプレイの役割を持つ市販カーナビやアフターパーツも出回っている。
では増えつつあるヘッドアップディスプレイのメリット、必要性、デメリットについて考えてみよう。
●メリット
・メーターに表示されるスピード、エンジン回転数、カーナビの情報なら次の案内までの距離、曲がる方向が矢印で表示され、少ない視点移動で運転に必要な情報が得られるので、安全性の向上、疲労の軽減につながる。
・クルマによってはクルーズコントロールの設定スピードなどの情報がメーターの中に入り切らないこともあり、こういった場合は情報を表示するスペースとして必要性がある。
●デメリット
・ヘッドアップディスプレイはお金が掛かるものなのでタダではなく、価格が高くなることくらいで、目障りに感じる時は表示を消せば済むという考え方もあるので基本的にデメリットはないと言える。
ただメーターフード上のディスプレイに各種情報を表示するヘッドアップディスプレイの場合は、走行中は収納することができず目障りに感じる時もそのままにしなくてはならないというデメリットがあるのは事実だ。