速度を抑えて夏タイヤなら100kmほど走行
さて、そんな重要な新品タイヤのナラシだが、具体的にはどうするのか。一般的なタイヤなら、急の付く操作を避け、80km/h以下で、100kmほど走ればOK。
スタッドレスタイヤなら、60km/h以下で、200km以上走るのが目安とされている(冬用タイヤは、交換してすぐに、十分な性能を発揮するのではないのだ!)。前記の通り、新品タイヤは“成長”するので、交換から一週間ほどたったら、もう一度空気圧を再調整しておくことも重要。
ちなみに、タイヤの表面を一皮むく、いわゆる「タイヤの皮むき」だけなら、数kmも走れば十分で、ナラシ走行とはほとんど関係がない……。ご存じのとおり、F1だって「タイヤマネージメント」の巧拙が、ドライバーの評価に直結しているぐらいなのだ。一般ドライバーもちょっとした気遣いで、タイヤマネージメントの上手い、賢いドライバーの仲間入りを果たしていきたい。