
有効に使えば便利な上に燃費向上の可能性も
最近のトルコンAT、DCT、CVT、AMTといった2ペダル車には、シフトアップ、ダウンができるパドルがハンドルもしくはコラムに付くことが多い。「付いていても使ったことがない」がないという人もいるだろう。じつはパドルシフトは便利に使えることも多いので、有効な使い方をお伝えしよう。
●通常走行時
Dレンジのシフトが合わない時の調整
最近の2ペダル車は通常走行ならDレンジ任せのまま走っても、大きな不満を感じることは少ない。しかし走行シーンによっては、相手は機械なだけにドライバーが望むシフトスケジュールと合わないこともある。
そんなとき、調整のような意味でパドルでのシフトアップをしたり、エンジンブレーキを掛けるシフトダウンは下り坂などで有効だ。とくにシフトスケジュールにクセのようなものを感じることがあるAMTでは積極的に使いたい利用方法だ。
燃費を稼ぎたい時
燃費を上げたいときにもパドルシフトは使える。具体的にはDレンジのシフトスケジュールより早めのシフトアップを行いたいとき、アクセルオフのエンジンブレーキの状態の際に燃料カット(燃料を使わない状態)を使いたいときに有効だ。燃料カットの状態となるには、およそ1500回転以上のエンジン回転数が必要。それを保ちたいときのシフトダウンが挙げられる。