内外装だけでなく走りも大幅進化
トヨタ86が初のビッグマイナーチェンジを実施し、8月1日から発売する。
まずはエンジン。マニュアルトランスミッション車のみだが、インテークマニホールド、エキゾーストマニホールドなど、吸排気系に手が入り、パワーが7馬力、トルクが7N・mアップした。
さらにデフのファイナルギヤを4.1から4.3へと変更。全速がよりローギヤードになった。
姿勢制御装置のVSCも制御が変わっている。無理に安定させるのではなく、より自然なアシストになった。また、「TRACK」モードが新設定され、最後の最後はアシストしてくれるものの、限界までドライバーが操れるようになった。そしてマニュアルトランスミッション車のみ、完全オフモードが設定されている。
ボディも強化された。具体的にはリヤピラーのスポット打点追加、サスペンション入力部の強度を上げるなどし、操縦安定性、コンフォート性をアップしている。
もうひとつ、SACHS(ザックス)製のダンパーが、全グレードにメーカーオプション設定された。SACHS製ダンパーは、前期モデルで用品設定されていたもので、非常に人気が高かったアイテム。もちろん後期では再チューニングが施されている。
エクステリアも大きく変更になった。まずフロントのターンランプがバンパーからヘッドライト内部に移動。また、フォグランプもLED化されて位置が高くなった。これまで、ランプ位置のため、車高を下げると法規制に引っかかるため、あまりローダウンかできなかったが、後期型ではより車高を落とせるようになっている。
リヤコンビもオールLED化。また、バンパーの黒加飾部分の幅が拡大され、よりワイドに見えるようになった。ウイングタイプのリヤスポイラーが「GT“Limited”」に設定されたこともトピックだ。
室内ではメーターが大きく変わった。3眼タイプの右側メーターが4.2インチのTFT液晶になり、「Gモニター」「パワー・トルクカーブ」「ストップウォッチ」などの情報表示が可能となっている。
【多田哲哉チーフエンジニアによる商品説明動画】