個体差があるので要注意!
新車時は手の届かないような憧れだったクルマでも、ある程度年月が経過して中古車となれば、なんとか購入できる価格になることも。しかし、中古車というものはすべてが1点ものであり、同じ年式、同じグレード、同じ走行距離のクルマでも、それぞれ程度が異なるのが当然の世界。そこで今回は、ハズレを引かないためにチェックすべきポイントをご紹介する。
①エンジン音に耳を澄ませろ!
特別クルマに詳しくない人でも、ヘンな音がしていれば何となく気が付くもの。カチャカチャ、カタカタという打音やキュルキュル、キーキーといった高い音などがしているものは避けたほうが無難。また、音だけでなく、振動があまりにも大きなクルマも避けたいところ。
もちろん、これらの症状は修理することも可能だが、メンテナンス不足が原因のことが多いため、そういった車両はそれ以外の部分でも不具合が発生する可能性がある。
②スイッチ類はすべて作動させろ!
クルマの電装品、これはエアコンやパワーウインドウ、ナビなどの装備品を指す。これらも故障していると修理に費用がかかる部分。涼しい時期に購入した車両で、夏にエアコンを使おうとして初めて故障に気付く、なんてことのないように、電装品のスイッチ類はすべて作動させてみよう。もちろん、謎のスイッチがあった場合は店員に確認することも忘れずに。
③クルマ全体の佇まいを見ろ!
中古車を購入するときに気になるのが事故歴。もちろん、修復歴は明記することが義務付けられているが、修復歴に至らない修理などはその義務がない。またどこかを修復していても、そこがしっかり直っているかどうか不安な場合もあるだろう。
そんなときは、クルマに近づいて細部を見るのではなく、全体が見渡せるくらい離れて佇まいをチェックしよう。このときに全体のフォルムのバランスや姿勢に違和感があるときは、車体に歪みなどが生じている恐れがある。
④店員を味方につけろ!
クルマを売る側の店員も人間。敵意むき出してアラ探しをするような客や、とにかく値引きをせまる客に対してはどうしても強固な態度になってしまいがち。ここは店員の懐に飛び込んで距離を縮めることによって、より多くのサービスを引き出すことが可能になる。もちろん、購入後も良好な関係を築くことで、アフターサービスも期待ができるだろう。
⑤クルマに詳しい友人は連れて行くな!
クルマに詳しくない人からすれば詳しい友人を連れていくと心強いと思いがちだが、クルマに詳しいが故にあれやこれやとアドバイスをして結果的に一層混乱に拍車をかける、というパターンに陥りがち。
実はこれ、筆者自身が過去にやらかした経験があるからこそ言えることなのだ(笑)。もし、逆に同行を頼まれることがあったならば、いろいろ口出ししたい気持ちをグッと抑えて、聞かれたことのみを答えるようにしよう。
今回はクルマに詳しくなくてもチェックできるポイントを挙げてみたがいかがだっただろうか? 妥協をしない中古車選びで是非、最良の1台を見つけ出してもらいたい。