名前のとおり非常事態を知らせるためというのが本当の使い方
インパネの目立つところにある赤い三角。それが、左右のウインカーを同時に点滅させる「ハザードランプ」のスイッチだ。このランプ、あなたはどのように活用うしているだろうか? 停車時に使っている? 挨拶の代わりに使う?
ハザードの英語スペルは『hazard』で、危険という意味。災害の危険性などを示すハザードマップという言葉でも使われているとおりだ。つまり、万国共通の使い方としては危険な状況(非常事態)を周囲に知らせるためのランプなのだ。
最近のクルマでは急ブレーキをかけると自動的にハザードランプが何回か点滅するものもあるが、それは後続車へ「この先になんらかの非常事態がありますよ」と知らせるのが目的。高速道路などの渋滞に追いついたときに最後尾のクルマがハザードランプを点滅させるのも同様の意味合いだ。
また、故障してスピードが出ないときや、動かくなってしまったときにハザードランプを点灯するのは、自車が非常事態にあることを示すため。とにかく、なんらかのイレギュラーな状況がありますよ、と周囲に伝えるのがハザードランプの役割。
つまり、名前の通りに非常事態を知らせる目的以外で使うのは基本的に間違っている。誤解している向きもあるかもしれないが、ハザードランプは路肩などに停車する意志を示すためのランプではないのである。
また、地域によっては「サンキュー・ハザード」といって、道を譲ってもらったときなどに「ありがとう」の意を込めてハザードランプを点滅させることもあるが、本来的な使い方ではない。そうした使い方が誤解を招く可能性があることは覚えておきたい。