グローバル化が進むなかで「クルマのお国柄」は薄れている
近年のSUVムーブメントのように、地域に関わらず人気を集めているカテゴリーも存在している。このあたりは、道路インフラの整備状況との関連も言われるところ。最低地上高を確保しつつ、スタイリッシュに見せるという点でニーズが集中したといえる。
実際は、仕向地ごとに最適化するというのが商品企画の基本。日本向けと北米向けでは、まったく違うクルマに仕上がっている「トヨタ・カローラ」のような例もある。ホンダ・シビックも国内では英国産のタイプRが限定販売されたくらいだが、北米ではクーペやセダンが設定されつづけ、進化しているのだ。
もっとも、ブランディングとして、メーカーの本拠地に由来する「お国柄」を商品のイメージアップに利用しているケースも少なくない。そのほかグローバル展開はしていても、生産拠点や開発組織が本国だけにあるようなブランドが自社の伝統を守ることで、そのメーカー色とお国柄をシンクロしてイメージさせているケースもあるだろう。
というわけで、各国の市場によって税制やニーズなどから、各国で求められるクルマのイメージ異なるのは事実だろう。一方で、グローバル化が進む中で、メーカーの規模が大きくなるほど、そうした本社所在地の影響は薄くなる傾向にあるといえそうだ。