頭の動きで操舵を行うコルベットZ06
100周年の記念の大会となる第94回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム2016。そのレースの幕開けを告げるペースカー、そしてデモンストレーションランの内容が明らかになった。
日本人ドライバーの武藤英紀選手も彼のチーム(サム・シュミット・モータースポーツ。現在はシュミット・ピーターソン・モータースポーツというチームとなっている)でスポット参戦をしたこともある。
アンサー家とパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは非常に深いつながりを持っている。1926年に、ルイス、ジェリー、ジョーというアンサー3兄弟が参戦を開始。1934年にアンサー家初となるルイス・アンサーの勝利を皮切りに数々の勝利を挙げている。前述のボビーはルイスの甥にあたり、13勝とアンサー家の中でも最も多くのクラス優勝を遂げており、アンサー家の勝利をすべて合わせると38勝にものぼるという。
近年、アンサー家からのパイクスピークへの出場はない。今回の100周年の記念大会へのロビーの参加は、非常にウエルカムな雰囲気で迎えられているようだ。
SAMとはセミオートノマス・モーターカーの略。ただし自動運転車を製作することを主目的としているわけではなく、サム・シュミットの運転をサポートすることがメインだという。また、ルーフ前端には「FIVE YEARS OUT」とあるが「5年以内には世に出していきたい」という思いが込められている。
今回驚いたのが助手席に設けられたステアリング。つまりこのクルマには2つのステアリングが用意されているのだ。このサブステアリングで、何かあった際に、ロビーが運転を代行するという。操作を変わる場合は、助手席側のパドルの操作をすることで切り替わるという。
このデモンストレーションランは、6月26日のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム2016決勝後に行なわれる。
(写真:青山義明)