【驚きの性能】乗員の表面温度まで測る今ドキの自動車オートエアコン事情

機械に任せたほうが快適なだけでなく燃費もいい

 カーエアコンにはマニュアル派とオート派が存在している。前者はとにかく自分の意志で空調をコントロールすることで快適性を求めるタイプ。こまめに設定温度を変え、風量を調整するといった使い方だ。

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 ただし、家庭用のエアコンでは設定温度を季節ごとに変える程度でマニュアル操作を行うことがほとんどないように、最近の出来のいいフルオート式カーエアコンであれば、オートで使っていたほうがおおむね快適性で有利といえる。

 たとえば、マニュアル操作では温風を出す、冷房を入れるといった風にエアコンを働かせるしかないが、細かく制御を行うオートエアコンでは、センサーにより乗員の表面温度を計測して、温度や風量をコントロールしているものもある。

 またオートエアコンは、燃費にも有利。マニュアルエアコンではオンにしているときは基本的にコンプレッサーが作動し、風を送るブロワーも設定の風量で動き続けるが、オートであれば必要に応じて作動を止めることができる。そうして電力消費を抑えれば燃費に有利なのはご存じの通り。

 さらに、最近はドライブモードでエコモードを選ぶとエアコンの設定も燃費重視になるクルマも少なくない。たとえば、ホンダのECONボタンはパワートレインとエアコンの制御をワンタッチで燃費優先モードにするボタンとなっている。

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 またトヨタやレクサスには一席集中モードといってドライバー空間だけを集中して空調を働かせることで、むだなエネルギー消費を抑える工夫もある。

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 つまり、オートエアコン機能がついているクルマであれば、あえてマニュアル操作をするよりも設定温度だけ決めておいて、オートでお任せするか、不要であればオフにするかを切り替えるくらいにしておくと燃費と快適性の両面で有利だ。

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 運転中にあれこれ操作するよりも空調はクルマにお任せして、ドライバーは運転に専念しているほうが、安全運転にもつながることだろう。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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