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【パイクスピーク2016】100周年記念大会がスタート

【パイクスピーク2016】100周年記念大会がスタート

 6月20日から6月26日にかけ、アメリカ・コロラド州にあるパイクスピークで行なわれるパイクスピーク・インターナショナルヒルクライム(PPIHC/通称:パイクスピーク)。その初日となる6月20日(月)は、テクニカル・インスペクションデー(車検日)となる。この車検日には、全車両の車検及びドライバー&ライダー・ブリーフィングおよびルーキーオリエンテーションが行なわれ、この年に一度のお祭りがスタートすることとなる。

パイクスピークの初めての開催は1916年。つまり今回は100周年記念大会となる。今大会はその記念すべき大会として、エントリーを100台(4輪65台、2輪・ATV等35台)に絞っての開催となる。日本からは、4輪3台3名、2輪3台4名の日本人選手が出場することになっている。

この日、車検が行なわれるのは、パイクスピークのふもとの街、コロラドスプリングスのダウンタウンから少し離れたブロードモア・ワールドアリーナの駐車場。オープンとなっており、市民も多数訪れ、各車両を間近で見るなどして盛り上がる。

 今回参加の日本人選手は以下の通り。

 4輪は、何度も総合優勝をしてきた「山の男」、そしてゼッケン1をつけるモンスター田嶋こと田嶋伸博選手。車両は#1 2016年式Tajima Rimac E-Runner Concept_One。電気自動車(EV)部門電気自動車改造クラス(Electric – Electric Modified)でのエントリー。

全日本ジムカーナ選手権での絶対王者であり、昨年も参戦している山野哲也選手。こちらは本田技術研究所が車両の技術開発の一環として制作している開発車両での参戦。昨年も同様の開発車両で参戦をしているが、今年のマシンもその進化モデルといえる。見た目は新型NSXだが、モーターを4基搭載し、それぞれが独立して駆動するという車両(#260 2016年式4-Motor EV Concept)。参戦クラスは、モンスター田嶋選手と同じEV改造クラスからエントリーとなる。

そしてもう一人。そして、国内外のラリーで活躍、このパイクスピークでは2012年の電気自動車クラスチャンピオンである奴田原文雄選手。奴田原選手もいずれEV改造クラスへのエントリーを目指すとしつつも、今回はトヨタ86をベースにしたコンセプトモデル「TRD 14R-60」での参戦。車両名は#230 2015年式Toyota GT86。参戦クラスはタイムアタック部門タイムアタック2クラス(Time Attack – Time Attack 2 Production)となる。

 2輪では、全日本サイドカー選手権でのタイトル獲得、マン島TTへの参戦完走を経験してきたレーシングサイドカードライバー、パイクスへは4年目の挑戦となる渡辺正人選手(とパッセンジャーの大関政広選手)。車両は#66 2014年式KUMANO Motorsport LCR-GSX-R1000渡辺選手にとってサイドカーでの参戦はこれが最後ということで、今年もサイドカークラス優勝を目指す。

昨年、改造電動バイククラス優勝した岸本ヨシヒロ選手も参戦。日本のTEAM MIRAIとアメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)、チーム・イギリスのブルーネル大学教授のEVチームKOMATTI(マン島)にスウェーデン王立工科大学のEVチームと、4か国共同チームを結成。車両は#39 2016年式KOMMIT EVT ZERO FXS。

そして2輪ジャーナリストの伊丹孝裕選手が、今年はハスクバーナ701スーパーモト(ゼッケン76)で参戦する。

 パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは6月21日~24日までの4日間をかけて練習走行(3日)と予選(1日)を行なう。そして6月26日に決勝を迎える。

 (写真:青山義明)

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