経済的にもあまり得はないので専用品のほうがいい
「ウォッシャー液に食器用洗剤が使える」、そういう噂、良く聞きます。
それでOKなら、ウインドウォッシャー液の代用になって、お得って話でしょうが……。ウォッシャー液の主成分を見てみると、大半はエタノールと界面活性剤。これを夏場なら原液1:水2ぐらいの割合で希釈し、冬場なら1:1、寒冷地なら原液のまま使うのがひとつの目安。
寒いときにより多く原液を入れるのは、エタノールを濃くすることで凍結防止になるため。夏場に限っていえば、フロントガラスがちょっと汚いぐらいなら、水道水を補充しておくだけでもOK。
でも、油膜がついたり、虫の死骸や鳥の糞などが付いたりした場合は、水道水では落ちにくいかもしれない。
そこで食器用洗剤の出番ということになるのだろうが、濃度によっては、泡が出てかえって視界が悪化することも考えられる。また、泡切れが悪いために白い筋が残ることもあり、シリコン入りだとかえって油膜が付くことも。
さらに、ノズルが詰まる原因になったり(詰まったら、安全ピンなどで穴を突く。噴射角度も調整可)、ウォッシャータンクにカビが生えたという報告も……。すすぎ残した成分がボディのシミの原因になることも考えられるが、洗剤自体が塗装面を痛めるかどうかはわからない。