平均移動速度によって明確な区分がある
大辞泉によると、『渋滞』は「物事がとどこおってすらすらと進まないこと。つかえて流れないこと」。『混雑』は「物事が無秩序に入りまじること」「たくさんの人が集まって込み合うこと」「もめごとがあること。ごたごたすること。また、いざこざ」とある。
これでは違いがよくわからないが、日本道路交通情報センター(JARTIC)の区分けでは、下記の通り、くっきり速度でわかれている。
<渋 滞>
高速道路=時速40km以下
(車列が1km以上かつ15分以上続いたとき/東京外環道は時速20km、京葉道路は時速25kmなど例外もあり)
都市高速道路=時速20km以下
一般道=時速10km以下
<混 雑>
高速道路 --
都市高速=時速40km以下
一般道=時速20km以下
渋滞・規制図では、渋滞は 「赤色」 で、混雑は 「橙色」 で表示している。ちなみに、都市高速の代表=首都高速の八重洲線の全線や、各ジャンクションは、最高時速40km! つまり、制限速度で走る=「混雑」となる構図となっている……。(首都高速道路は、名前こそ「高速道路」だが、正式には「自動車専用道路」)
参考までに、阪神高速道路の制限速度区分図は、下記の通り。
http://www.hanshin-exp.co.jp/drivers/driver/rule/speed/
こちらも、最高速度が時速40km、50kmの区間がけっこうある。
いずれにせよ、移動時間を短縮したいために、安くはない(むしろ高価な)通行料を払って利用する高速道路での、渋滞は勘弁してもらいたいところだし、一般道だって「混雑」するのはゴメンだ。渋滞・混雑知らずで、みんなニコニコ、そんな道路が増えることを祈っている。