街の風景を彩ってくれるオシャレな商用車!
ダイハツが新型商用車「ハイゼット・キャディー」を発売。これまでのラインアップにない、新ジャンルの商用車だ。発表会には上級執行役員の上田 亨氏が登壇。ゲストには、ハイゼット・キャディーの魅力をいち早く体験した協力企業のほか、タレントの菊池桃子さんも登場し、その魅力を語った。
一見すると、1BOXタイプのボディだが、エンジンがフロントのボンネット内に納まる2BOX。ダイハツファンなら見てわかるとおり、ベースになっているのは人気の乗用軽「ウェイク」だ。
ダイハツの軽商用車には、ワゴンタイプとしてミラベースのミラバン、1BOXタイプのハイゼット・カーゴがあった。トールボディをみると、「ハイゼット・キャディー」は「ハイゼット・カーゴ」の後継なのか? と考えたくなるが、まったく別モノとして、両車併売される。
じゃあ「ハイゼット・キャディー」とはどんなクルマなのか? 「ハイゼット・カーゴ」より、トータルの積載力はやや劣るが、その分乗員フレンドリーな点がウリだ。それをダイハツでは「6つの楽」として表現している。
・楽ラク ノリオリ
・楽ラク 積み込み
・楽ラク アンシン
・楽ラク ドライブ
・楽ラク セイケツ
・楽シク カラフル
ノリオリ=乗降性と、積み込み=積載性のよさに関しては、ウェイクベースゆえの低床フロアが効いている。低ければ小柄な女性や高齢者でも乗り降りしやすく、荷物をあまり持ち上げなくても積み込めることは使用者にとってプラス以外の何者でもない。
アンシンは安全装備を指す。軽商用車で初となる、カメラとソナーセンサーを使用した衝突回避支援システムの「スマートアシストⅡ」を装備した。これはいわゆる前車や障害物を検知して、一定条件下で自動ブレーキがかかるというものである。
続いてはドライブ。ハイゼット・カーゴがフロントシート下にエンジンを配置する1BOXであるのに対し、ハイゼット・キャディーはボンネット内にエンジンを収める2BOXのため、静粛性が高い。乗員が感じる振動などの要件も優れているハズだ。
セイケツは樹脂性のラゲッジフロアを採用したことを示している。商用車ゆえにさまざまなものを積載し、汚れることも多いだろう。樹脂ならば掃除がラクで、清潔さを保てるというわけだ。
カラフルはそのまま、ボディカラーの豊富さと、インテリア装備の加飾のことだ。商用車というと基本ホワイトがベースだが、ハイゼット・キャディは、カラードボディが5色も用意される。また、パックオプションとしてカップホルダー、オーディオクラスターのシルバー加飾など、殺風景な商用車のイメージを払拭するようなクルマとなるはずだ。
さて、ハイゼット・キャディー。乗員フレンドリーさがウリだが、商用車のキモである積載力も、最大1485mmの背高荷物を立てて積めるなど申し分ない。これまでの実用一辺倒の軽商用車を横目でみながら街を彩ることになるだろう。