スタート直前に雨が落ちてくる難しいコンディション
決勝レースは夕方4時11分にスタートした。その直前、各チームがグリッドにマシンをつける午後4時を回ったあたりでポツリポツリと雨が落ちてきた。この雨はレースが終わるまでの40分弱の間、小康状態のまま。レース終盤にはウエット路面にはなったものの、大きなトラブルもなくレースは終了した。
スタートは、ポールポジションのEVコンバートの86、2番手には4番手スタートの菰田 潔選手(#17 BMW i3)が上がる。スタートから飛ばしていく86EV。しかし、i3、MIRAIともに食いついて離れないため、86は作戦を変更し、いったんトップを譲る。
そして代わりにトップに立ったのは2台のMIRAI。国沢選手のMIRAIが当初先頭に立ったものの、すぐに先頭を金井選手に譲る。以前から熱制御で悩まされており、今回もリヤシートに水タンクを積んでラジエータを冷やしながらの走行だったのだが、やはりスピードを抑えざるを得なくなったのだ。
レース後、MIRAIの田中主査は「ドイツのERCで0号車として装着したスピーカーが悪さをしたかもしれないですね。今回は国沢さんにお願いしてデータを取らせてもらったのでこれを解析します。こういったレースのような過酷な状況下での走行データは開発にフィードバックに活かしていきたいと思います」とコメントしてくれた。
最終的には残り4ラップで86EVがトップへ浮上し、そのままチェッカーを受けた。2位には金井ミライ、3位に国沢ミライが入った。EV-3クラスの日産リーフ最上位は鹿島選手の4位。EV-2クラスのBMW i3最上位は菰田選手が5位という結果となった。
(写真:青山義明)