この記事をまとめると
■エンジンブレーキはギヤを入れたままアクセルをオフにすることで発生する減速現象のこと
■ギヤは低いほどエンジンブレーキが強くかかる
■下り坂で「エンジンブレーキ使用」を推奨するのはフットブレーキへの負担を減らすため
ディーラーで「エンジンブレーキ付けて下さい」と言った人も
山道の下り路線でよく見かける「エンジンブレーキ使用」の看板。そもそもエンジンブレーキってご存じだろうか? じつは編集部で取材していたところ、ディーラーに行って「エンジンブレーキをオプションで付けて下さい」といった人もいたという。クルマに詳しい人なら笑い話だが、知らなくても不思議はない。とうわけでエンジンブレーキとは何か? を説明しよう。
まずエンジンブレーキは、普通のエンジン車なら基本的に使用可能だ。ブレーキの利かせ方は、マニュアル車ならニュートラル(N)以外のギヤに入れたまま走行中にアクセルを戻す、オートマ車ならDやS、古いクルマなら2、1、Lなどに入れたままでアクセルを戻す、これだけである。
平地で考えるとわかりやすいが、ギヤを入れてアクセルを踏めば加速、ギヤを入れたままアクセルを戻せばブレーキを踏まずとも徐々に減速する。この減速がエンジンブレーキなのだ。
知らない人は、エンジンブレーキなんて大層な名前が付いているのに、「えっ? これだけ?」という感じだろう。必ず安全な平地で試してほしいが、オートマだろうがマニュアルだろうが、走行中にギヤをニュートラルにしてアクセルを戻しても空走感が強くあまり減速しない。一方ギヤを入れておくと、ニュートラルよりも減速度が高いことがわかる。