【クルマの疑問】「ワックスvsコーティング」いいのはどっち? (2/2ページ)

施工の手軽さと効果の持続性はコーティングが勝る

 今一度、特徴を整理しておくと、ワックスは光沢に優れるのは大きなメリット。ただし、耐久性には欠けるので、マメな施工(1カ月に1回ぐらい)が必要だし、油分ということでボディから流れ落ちたものがガラスに付いて、油膜の原因にもなる。

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 コーティングは化学的に塗装面に吸着するので耐久性に優れるし、さまざまな薬品が配合できるので撥水を高めることもたやすい。最近ではガラス系が主流になりつつあるが、主成分の珪素を配合して威力を発揮させられるのもコーティングならでは。ただし、ガラス系のツヤは深みに欠けることもあるだけに、ツヤに関しては固形には負けるというのがデメリットだろうか(最近は改善されつつあるが)。

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 肝心の作業性については、固形がパネル1枚ずつ、塗っては拭き取りを繰り返すのに対して、コーティングはしっかり乾燥させるのが基本。そのため、拭き取りもしにくいので、けっこう力が必要だったりするため、どっちもどっちか。ただし、最近では、洗車後の濡れたボディにスプレーして拭き上げれば完了するコーティングも増えつつある。このタイプなら、作業性はコーティングに軍配が上がるだろう。

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 結局、どっちがいいかは、ツヤも含めて好みということになるが、作業時間の有無などライフスタイルにも関係してくるだけに、意外に複雑。個人的には、濡れたボディにスプレーするだけのコーティングが最近はお気に入り。手軽だから効果はそこそこではと侮っていたら、光沢もかなり出るし、油膜も抑えられるなど驚くばかり。ツヤも満足レベルだ。いずれにしても、ボディに何も掛けないのは「なし」ということで、ボディはしっかりと保護してやるのが何よりも大切だ。

<メリット>

・固形ワックス
濡れたような深みのあるツヤ
価格が安め
・コーティング
持続力が高い
撥水などで高い効果を発揮できる
濡れたボディにスプレーするなどのお手軽タイプもあり

<デメリット>

・固形ワックス
流れ落ちて、油膜の原因になることもある
マメな施工が必要
撥水力に欠ける
・コーティング
ツヤが人工的
価格が高め
乾燥させるタイプは拭き上げに力が必要でムラになりやすい


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
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レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
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