クリオとメガーヌはニュル24時間の人気車種
レース好き、クルマ好きにとって知らない者はいない、というほど有名なニュルブルクリンク24時間レース。同レースに例年ルノーのスポーツハッチが参戦していることをご存じだろうか?
「世界一の草レース」といわれているニュルブルクリンク24時間レース(ADAC 24h-Rennen 2016)。ドイツ国内の聖体の祝日に合わせて開催されるレースイベントで、今年は5月26日から29日にかけて行われた。コースはグランプリコースとノルドシュライフェ(北コース)を組み合わせたレイアウトで、総延長は25,378m。FIA-GT3マシンがひしめくトップ集団でも1周8分以上かかる過酷なコースである。余談だが、ノルドシュライフェは「緑の地獄」の異名を持っている。
本レースの醍醐味は、なんといっても幅広い出場マシンのバリエーションだろう。前述のFIA-GT3マシンからVWゴルフ、BMW5シリーズ、オペル・マンタまで! どこにでもある実用車とバキバキのレーシングカーがサイドバイサイドの戦いを繰り広げるという、なかなか珍しい光景を見ることができる。
そうしたなか、ルノーを代表するハッチバック「クリオR.S.(日本名ルーテシアR.S.)」と「メガーヌR.S.」が出場しているのをご存知だろうか? じつは毎年必ず数台のマシンがエントリーするほどの「人気マシン」なのだ。
今回エントリーしていたクリオR.S.はいずれも先代モデル。クラスはSP3(ニュル24時間レース用の特別規則に則したクラスで、エンジン排気量が2000ccまで)で、昨年までToyota Gazoo Racingの86がエントリーしていたクラスとして有名だ。
ライバルはニュルブルクリンク24時間レース常連のオペル・マンタやトヨタ・カローラアルティス、VWゴルフ3などだ。