FFニュル最速に挑んだメガーヌR.S.もクラス優勝!
続いてルノー・メガーヌR.S.。同車は先代の限定モデル「メガーヌR.S.トロフィーR」が当時ニュルブルクリンクFF市販最速の7分54秒36を叩き出したことで話題となった。クラスはV2T(VLNシリーズの車両規則に則したクラスで、エンジン排気量が2000ccまでのターボ)で、ライバルはフォルクスワーゲン・シロッコやオペル・アストラとなる。
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「もともとBMWに乗っていたのでメガーヌR.S.は、慣れるまで最初は少し大変だったけど、乗りやすくて安定していますね」と語るのはゼッケン176「Rent2Drive-racing」のドイツ人ドライバー、Quante Florianさん。同チームは家族で運営している純然たるプライベーター。メガーヌR.S.に乗り始めたのは今シーズンからだという。
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今回のマシンは先代メガーヌのR.S.(マイナーチェンジ前)。前述のクリオR.S.カップカーとは異なり、市販車をベースにレーシングカーのモディファイを受けている。トランスミッションは市販車と同じ3ペダルの6速MTのままだ。Quanteさんによると「FFニュル最速? それはあまり関係がなくて、偶然安く手に入ったので奇麗に修理して乗っています」とのこと。
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「じつは、私はレースは2シーズン目で、アマチュアのなかでも経験があるほうではないんです。でも目標はクラス優勝! 頑張ります」。
今回V2TクラスはこのメガーヌR.S.含め4台出走したが、レース序盤の荒れた展開を見事生き抜き、V2Tクラス1位(総合50位)でレースを終えた。まさに有言実行である。
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このようにレース好きのドライバーの心をとらえて離さないクリオR.S.やメガーヌR.S.。ルノーのスポーツハッチはニュルブルクリンク24時間レースに欠かせないマシンといえるだろう。
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