1時間待ちのプログラムもあるほど大盛況
フォルクスワーゲンは5月21日と22日の両日、東京お台場で『Volkswagen Day 2016』を開催した。「乗る、知る、感じる」をテーマにした同イベントは、フォルクスワーゲン・ブランドの魅力をより多くの人に体験してもらうことを目的として実施された。
さまざまなプログラムが用意されていたが、来場者からもっとも人気だったのはフォルクスワーゲンがラインアップするクルマに試乗できる「オールラインアップ・テストドライブ」だ。会場内の特設コースで気になるクルマをドライブし、パフォーマンスを堪能できるとあって、試乗するまでに1時間以上待つという大盛況ぶり。

プロのドライブでゴルフRの走りを思う存分楽しめる同乗走行や先進安全技術体験などを実施されるなど、クルマ本来の楽しさをとことん実感できるイベントだった。 この会場でゴルフGTI、ザ・ビートルをベースにした限定車GTIトラックエディションとザ・ビートルDune(デューン)を発表。
また、100組200名限定の試乗プログラム「フォルクスワーゲン・ナイト・エクスペリエンス」を初めて開催したのも大きなトピックだ。
ゴルフGTIといえば欧州ホットハッチの代名詞である。このたび同車の生誕40周年を記念したスペシャルモデルが限定400台でリリースされた。このゴルフGTIクラブスポーツは、「トラックエディション」と呼ばれるサーキット走行を前提としたモデルで、内外装ともにGTIのスポーティイメージをさらに増幅させたものとなっている。
パワーユニットはゴルフRに搭載されている2リッターTSIエンジンをベースにさらなる改良が加えられ、現行GTIに対して最高出力は45馬力アップの256馬力を発生する。アクセル操作に対するレスポンスのよさは特筆すべきポイントで、お台場で行われたVolkswagen Day 2016で試乗したピストン西沢氏も「サーキットで走らせてみたい」と大絶賛。
専用デザインのエクステリアパーツ、19インチアルミホイール、レカロスポーツシートといったスペシャルな仕様としながら、価格はGTIからおよそ30万円アップの469.9万円としているのも注目に値する。
もう1台、Volkswagen Day 2016で発表されたのが、ザ・ビートルの特別限定車「ザ・ビートルDune(デューン)」だ。
こちらは、’60~’70年代にカリフォルニアで一世を風靡したビートルをベースにしたラリーカーや「Baja Bug(バハバグ)」をモチーフにしたデザインが目を引く。今流行のクロスオーバースタイルを纏い、ザ・ビートルの個性がさらに際立っている。 エンジンは、ブルーモーションテクノロジーを採用した1.4リッターTSI エンジン(標準車は1.2リッター)を搭載する。
パワーにものを言わせて走るというタイプのクルマではないが、ドライバーの意思に対して忠実に反応してキビキビと爽快に走ることができる。 車高を15mmアップさせる専用サスペンション。クロスオーバースタイルを演出する前後バンパーやホイールアーチからボディ周囲を囲むブラックのプロテクションモール。
さらにサンドストームイエローメタリックという、このクルマ専用のボディカラーなどによってスペシャル感は満点だ。 価格は321.9万円となるが、既存のビートルとはひと味違う圧倒的な個性や装備内容の充実ぶりを鑑みれば、十分に納得できるはずだ。