日常から少し気を付けるだけで効果は絶大!
2015年度も1万3821台の被害が報告されている自動車の盗難。盗まれたクルマは、10台のうち約2台余りしか被害者の元へ戻っておらず、被害回復率はかなり低い。また、車両本体だけでなく、カーナビ&オーディオ、タイヤ&ホイール、ナンバープレートなどの部品の盗難も後を絶たない。こうした被害から愛車を守るにはどうすればいいか。
①確実な施錠
クルマから降りるときは、短時間でも確実に施錠する。これが第一。夏場、窓を少し開けて駐車するのも勧められない。
②ハンドルロックを利用する
クルマには、盗難防止のためハンドルを回すことができないようにする機能「ハンドルロック」が標準で付いている。これはエンジンを切り、キーを抜いた状態でハンドルを回そうとすると、「ガチッ」という音がしてハンドルが動かなくなる機能。このロックをキーなしで解除するのはかなり面倒なので、防犯効果は馬鹿にできない。しかしせっかくのこの機能を常時利用している人は意外に少ない。標準装備の機能なので、これを使わない手はない。
③貴重品は車内に放置しない
小銭などの貴重品に限らず、カバンや上着、買い物袋などでも、クルマから離れるときはもって降りるか、トランクなどにしまい、車外から荷物が見えないようにする。空き缶などのゴミがあっても、隙があるように見えるのでリスクが高まる。「きれいな車内=油断がない」とアピールできるわけだ。スペアキーをサンバイザーやバンパーの裏に隠しておいたりするのは、かなりのリスクとなるので絶対にやらない。
④駐車場所の工夫
人目が多いところ、明るいところ、防犯カメラがあるところ、店内から見える位置、管理人のいる駐車場など、駐車するポジションに気を配ろう。大型商業施設などでは、ドアパンチやショッピングカートの接触など被害も多いので、少々遠くても周囲のクルマとのスペースに余裕がある場所を選ぼう。
⑤ロックナットや人感センサーライトなどの防犯グッズを使う
高価なセキュリティをインストールできれば理想的だが、ハンドル固定器具、タイヤのホイールロックなど比較的安価な盗難防止グッズも数多く出回っている。またセンサーが衝撃・振動・音等の異常を感知し警報音を発する警報装置などもいろいろ種類があるので、これらをうまく活用しよう。
⑥車両保険の加入、GPS追跡装置
万が一、盗難の被害に遭ったとき役に立つのはコレ。タイヤ・ホイールの盗難は、車両保険を使っても、等級据え置きになるケースが多いので(契約内容による)、加入しておけばやっぱり安心。
GPSの追跡装置も、例えば「ココセコム」なら、加入料4500円、月々2400円とわりとリーズナブル。犯罪者の基本マインドは「楽して儲けること」。逆に言えば、「面倒な相手(クルマ)だ」と思わせれば、かなりリスクを軽減できる。こちらがひと手間かけることで、愛車を守っていきましょう。