ドリフトマッスル2年ぶりの関西戦で川畑真人選手がパーフェクトウイン!

決勝はシルビア同士の対決

 2013年9月の徳島戦以来、じつに2年半ぶりの関西開催となったドリフトマッスル2016シーズン第2戦が、5月14日(土)・15日(日) 、奈良県にある名阪スポーツランド・Cコースで開催となった。

DMrd2_0025月の過ごしやすい気候と、朝からの好天に恵まれたこの2日間。各日ともに早朝から多くのエントラント、そして多くの観客でにぎわった。スケジュールは、14日にマッスルクラスの予選と決勝、そして、スーパーマッスル・チャレンジクラスのスポーツ走行。15日はスーパーマッスルクラスの予選と決勝追走トーナメント、マッスルチャレンジクラス(ビギナー、エキスパート)の走行会となる。

DMrd2_004この名阪でのドリフトマッスル開催は4年ぶりとなる。コースは、名阪スポーツランド・Cコースの最終コーナーから1-2コーナーまでを使ったもので、直線から右・右へと巻き込んでいき、その後左・左へと続くコースレイアウト。関東勢のセオリーどおりのブレーキを使った進入に対し、ここをホームコースとしている選手らはノーブレーキで突っ込んでいく。そんな走りの違いもよくわかるコースである。

 14日に行なわれたマッスルクラスでは、十分な走り込みができず、今回は難しいか、と思われた浜田 大選手(#103 小稲葉ガレージ S15)が決勝できっちりとまとめて、開幕に続き、まさかの2連勝を達成した。

 そして15日に17台が参戦し開催となったスーパーマッスルクラス。チームTOYOのエースドライバーで、D1チャンプの川畑真人選手がプライベートカーの日産S13シルビア(#111 S13 ※D1GPへは日産R35 GT-Rで参戦中)で参戦。2年連続でスーパーマッスルを制してきた藤野秀之選手(#1 WISTERIA シルビア)との直接対決が見られるかも、という一戦となった。

DMrd2_011単走の予選では、そのドリフトマッスル・ディフェンディング・チャンピオンの藤野選手がトップ通過。

 2台がマシントラブルのため決勝へ進出できず、一位通過の藤野選手がベスト8を決める決勝追走1回目を不戦勝となった。つまり、タイヤ使用制限が掛かっているこのシリーズで優位な立場で決勝を迎えることができたのだ。今シーズンからマシンを変更している藤野選手は、予選をきっちりとまとめ上げてきたわけだが「このマシンに乗ったのが、前回の開幕戦に続く2回目。乗れていないだけに、全選手が強敵だ」と言い、決勝追走に向け気合を入れなおす。

 そして、ベスト4へ勝ち進んだのは、技術だけでなく速さも身に着けてきた成長株の前田 翼選手(#74 バーダルオデエイティー)、そして前日クラッシュして「ハートだけでなんとか勝ち上がった」というドリフト侍選手(#9 BN GRID TSP FD)、そして藤野選手と川畑選手の4名。

DMrd2_014この日の決勝はサドンデス(両車入れ替わりの2回の追走で同点の場合もう一度追走を行なうこと)が頻発したが、この藤野選手と前田選手の準決勝もサドンデスに持ち込まれてしまう。何とか藤野選手がこれに競り勝ったものの、やはり他を寄せ付けなかった昨年の強さが見られないというのは、明らか。

DMrd2_015決勝に勝ち進んだのは、藤野選手と川畑選手。しかし、この日の走りは川畑選手が格上。藤野選手は後追いで一回も川畑選手の腹に入ることができず、川畑真人選手が今シーズン初参戦初優勝を決めた。

DMrd2_009「集中力を切らさず、決勝はきれいに走れました。同じシルビア、同じトーヨータイヤ、藤野には負けたくないと思ってました。今回はきっちり勝負をつけたと思います。今シーズンの残りのドリフトマッスルにまだ出られるかどうかわかりませんが、出られる限りは出て必ず勝ちたいと思います。」と川畑選手はコメントしてくれた。そして、3位にはドリフト侍選手が入り、ふたを開けてみれば、トーヨータイヤが表彰台を独占という結果となった!

DMrd2_017チャレンジエキスパートクラスには、元D1ドライバーの中村直樹選手のグループが登場。圭市さん曰く「スーパーエキスパート」と呼ぶほど、迫力のある神業的なドリフトを魅せ、走行会クラスとは呼べない、スーパーマッスルクラスに匹敵する走りを見せてくれた。また、決勝レース後にはこのチーム直樹の5台が見事なデモンストレーション・ランも披露!

DMrd2_008今シーズンの折り返しとなるドリフトマッスル第3戦は、2016年7月2日(土)・3日(日)に、宮城県のスポーツランドSUGO 西コースで開催となる。

 (写真:青山義明)

  


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