なんと自動車税は15%増しになる!
今年も自動車税の通知が届く季節になった。自動車税のグリーン化特例として、いわゆる「エコカー」においては登録翌年の自動車税が50~75%低減するのに対して、ガソリン車で13年超、ディーゼル車で11年超(いずれも新車新規登録持より)を超えた車両については、乗用車で15%増し、バス・トラックで10%増しと重課(増税)となっている。つまり前回よりも払うべき自動車税額が上がるのだ。
これまでも“旧車増税”とも通称される重課はあったが、それは10%増しであって、15%にまで上がったというのは事前に報道されていたとしても、ショックというユーザーも少なくないだろう。
政府答弁によれば自動車税の重課というのは『二酸化炭素抑制による地球温暖化対策だけではなく、地域における環境対策を重視する、こういう観点から、排出ガスにかかわる環境負荷に着目して、グリーン化特例として重課及び軽課の措置』だという。つまり、燃費だけでなく、ゼロ・エミッションを意識した措置というわけだ。
そうした狙いで生まれた措置のため、11~13年超であっても増税対象にならない車両というのが存在する。たとえばエンジンを持たない被けん引車両(トレーラーなど)は排ガスを出さないので増税されないし、公共交通機関として個人ユースの自動車を減らす可能性のある路線バスも増税の対象外。