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【オーナーが語る】ビンテージ・アルピーヌ・ルノーの魅力 (2/2ページ)

【オーナーが語る】ビンテージ・アルピーヌ・ルノーの魅力

ルノー車ひと筋のオーナー多し

 新緑が芽生える4月から5月にかけて沢山の自動車イベントが行われる。WEB CARTOPでは、4月に栃木県で行われた「マロニエ・オートストーリー」や神奈川県で開催された「ゆーるピアンミーティング」で見かけた「アルピーヌ」オーナーに取材をしてきた。

1974年式アルピーヌ・ルノーA310(ALPINE RENAULT A310) オーナー:H.Tさん

 1996年からA310を所有しているHさんは、1970年代に流行した「スーパーカーブーム」に影響されて好きになったという。

「どの方向から見てもカッコいいと思わせられるデザインとオーバーフェンダーが良いんです。スーパーカーブームのときは、ラリーに出場していたアルピーヌというより、スーパーカー! ってイメージが強かったですね」とHさんは語る。

「もともとはフランスにあって、そこからドイツにもって行かれ、そのときにエアロパーツが組み込まれました。その後、ベルギーに渡ったのち、私の手元に来ました。」

 そんな車両ヒストリーをもつ理想の1台にありつけたHさんに、もう1台増やせるとしたら欲しいクルマはありますか? と質問をすると「ルノー5ターボが欲しいです」という。

「A310は、4気筒エンジンのモデルが日本に10台弱しかなくて、そのなかでも走れるクルマは5台ほどしかないんです。もし手放すと、値段が上がって買えないクルマになってしまいました……」というHさん。この先も少年時代の夢を乗せながら走り続けてほしいと感じた。

アルピーヌ・ルノーA110 1600SI(ALPINE RENAULT A110) オーナー:S.Hさん

 免許を取得したときに父親が乗っていたルノーサンクが初めて運転したクルマだというSさん。なるべくしてルノーファンになったSさんは、父親から「おまえは良いよな、俺が苦労してようやくたどり着いた理想のクルマに、最初から乗れるんだから」と言われたという。その影響もあって現在は4台のルノー車と暮らしている。

 まずは写真のアルピーヌ・ルノーA110の他に、初代ルノー・クリオが1台、2代目クリオが2台、さらに3代目のクリオを所有するという生粋のルノーファン! どうして、同じ車種、それも各モデルを所有するのですか? という問いに「値段のわりに性能が良い。つまり、コスパが良いんです」と語る。

 今回取材したA110は所有してから2016年で24年の月日が経つ。「僕で4人目のオーナーで、ずっとこの状態を維持しています。最初の5年は、調子が良かったんですが……あちこちトラブルが出て直しながら動かしています。ようやくボディを直して、今が1番キレイな状態です」と嬉しそうに話をしてくれた。

「さすがに、A110は近隣の人の目を考えて別のガレージを借りています。僕は好きですが、一般の人からすると、非常に変わったクルマなので……。休みの日かイベントに参加する程度しか乗っていないです。ルノー車はマイナーだけどいいクルマ、だから好き」と語るSさんは、快く取材に応じてくれた。

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