サイドまでUVカットかが日焼けを左右する
まもなくやってくる暑い季節。そこで気になってくるのが日焼けではないだろうか? 特に4月から9月にかけては、一年のうちでも特に紫外線が強い時期ということもあり、女性はもちろんのこと男性も気にしている方も多いだろう。
もちろんクルマも日焼けとは無縁のものではなく、フロントガラスやサイドウインドウから車内に侵入してくる紫外線によって日焼けが生じてしまう可能性がある。紫外線は一般的なガラスはもちろん、雲も通過してしまうため、曇り空の日でも容赦なく紫外線を浴びてしまうのだ。特に腕などは座る位置によって片側だけ紫外線にさらされることもあり、気づいたら片腕だけ日焼けしてしまってとても可笑しな状態になる可能性も……。
そこで登場するのが「UVカットガラス」である。UVとは紫外線の英語「UltraViolet」の頭文字を取ったもので、その名の通り日焼けの原因となる紫外線が車内に侵入するのをカットするガラスだ。しかし、このUVカットガラスは100%紫外線をカットするわけではないということをご存じだろうか?
フロントガラス(車体前面のガラス)は、万が一衝撃が加わって破損しても破片が飛び散って2次被害を出さないように、ガラスとガラスの間に中間膜を挟む「合わせガラス」というものが使用されており、この中間膜にUVカット機能を持たせたものを使用することで約99%のUVカットに成功している。
一方サイドウインドウ(ドアなど横面のガラス)は強化ガラスが使用されていて、こちらはガラスの中にUV吸収剤を練りこんで成型することによってUVカット機能を持たせているのだが、残念ながら約89%のUVカットにとどまっているのが現状なのだ。これにより、個人差はあるがUVカットガラス車に乗っていても日焼けしてしまう現象が起こってしまうというわけだ。
ただ、現在では「スーパーUVカットガラス」等の名称で、サイドウインドウも約99%のUVカット率を持つガラスが登場しているため、気になる方はチェックしてみよう。