「220Turbo」のエンブレムが付くターボモデル
アメリカで発売を開始、一躍人気車種になった新型シビック・セダンを知っているだろうか。先代から日本ではシビックの販売を中止、タイプRだけが限定発売となっている。
欧州シビックのスタイルはカッコイイと評判で、一世風靡したシビックの復活を望む声も大きい。アメリカで先行発売されている新型は、グローバルシビックとして統一される。これまで欧州シビックは北米仕様とは異なるクルマだった。
その新型が中国でも発売を開始した。中国最大の自動車ウエブメディア「易車網」と本誌のコラボレーションで、中国サーキットで日本人として初試乗したぞ。
走り始めると、じつに気持ち良さそうにサーキットを周回している。予定をオーバーする周回数を重ねた後、案の定、嬉しそうな表情で次のように語った。
「これは高級セダンだな。素直なハンドリングで乗り心地はバツグン。車内は静かでしっかりと走る。特別スポーティではないが、この速さならセダンとして十分」
滅多にここまで褒めない中谷さんの「ベタ褒め」ファーストインプレッションである。
さらに興味深いのは、「次期シビック・タイプRは、アメリカ仕様のセダンがベース」と言われているだけに期待が増す。
「ボディが重いので、タイプRを作るにはかなりの重量削減が必要だけど、基本性能、資質はとてもいいね」(中谷明彦)
タイプRだけ日本に導入、なんてケチくさいこと言わず、このまま日本仕様にしたら、人気が出ると思う。「アコードより大きいクルマでシビックはないだろう」という声も出るだろうが、そんなこと無視してしまえばいいのだ。
2016年北米カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した10代目シビックセダン。中国では4月に東風ホンダが発売した。現地での価格は12.99〜16.99万元。日本円にして約220〜290万円である。