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【日本未導入モデル試乗】中谷明彦が新型ホンダ・シビックセダンのターボに乗った

【日本未導入モデル試乗】中谷明彦が新型ホンダ・シビックセダンのターボに乗った

「220Turbo」のエンブレムが付くターボモデル

 アメリカで発売を開始、一躍人気車種になった新型シビック・セダンを知っているだろうか。先代から日本ではシビックの販売を中止、タイプRだけが限定発売となっている。
欧州シビックのスタイルはカッコイイと評判で、一世風靡したシビックの復活を望む声も大きい。アメリカで先行発売されている新型は、グローバルシビックとして統一される。これまで欧州シビックは北米仕様とは異なるクルマだった。
その新型が中国でも発売を開始した。中国最大の自動車ウエブメディア「易車網」と本誌のコラボレーションで、中国サーキットで日本人として初試乗したぞ。

新型シビックは、低い姿勢で幅広のワイド&ロースタイル。見た目、アコードより大きく感じる立派なセダンに成長している。220 Turboのエンブレムが付き、パワートレインは1.5?直4VTECターボ。ひと目見ただけで「これなら欲しくなるね」とつぶやくに違いない。エンジンスペックは177馬力/5500rpm、200N・m・1700〜5500rpmで、0-100km/hは8.6秒をマークする。

テストは全長約2km、筑波サーキットに似た「鋭思サーキット」で行なうことになった。ドライバーはお馴染みの中谷明彦さん。1990年前後の日本のトップドライバーで、F1ドライバー候補にまでなった人。
走り始めると、じつに気持ち良さそうにサーキットを周回している。予定をオーバーする周回数を重ねた後、案の定、嬉しそうな表情で次のように語った。

テスト車の内装は本革仕様。シートポジションは低く、スポーティ。シビックというよりもアコードのような印象を受ける。
「これは高級セダンだな。素直なハンドリングで乗り心地はバツグン。車内は静かでしっかりと走る。特別スポーティではないが、この速さならセダンとして十分」
滅多にここまで褒めない中谷さんの「ベタ褒め」ファーストインプレッションである。

日本への導入も考えている、とホンダ八郷社長が明言しているので、おそらく日本仕様はありだろうが、この大きさのままでシビック? という疑問も残るが、よく観察するとボディを小さく出来る工夫もある。
さらに興味深いのは、「次期シビック・タイプRは、アメリカ仕様のセダンがベース」と言われているだけに期待が増す。


「ボディが重いので、タイプRを作るにはかなりの重量削減が必要だけど、基本性能、資質はとてもいいね」(中谷明彦)
タイプRだけ日本に導入、なんてケチくさいこと言わず、このまま日本仕様にしたら、人気が出ると思う。「アコードより大きいクルマでシビックはないだろう」という声も出るだろうが、そんなこと無視してしまえばいいのだ。

 2016年北米カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した10代目シビックセダン。中国では4月に東風ホンダが発売した。現地での価格は12.99〜16.99万元。日本円にして約220〜290万円である。

  

  

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