先代に比べゼロ発進の加速が明らかに鋭い
1.3リッターエンジンを廃止し、1リッターのみとなった新型ダイハツ・ブーン&トヨタ・パッソに試乗した。ご存知のひとも多いと思うが、この2台は基本的にまったく同じクルマで、それぞれに見た目違いの2車種を用意する。ダイハツがブーン/ブーン・シルク(CILQ)、トヨタがパッソ/パッソ・モーダ(MODA)という具合だ。ちなみにブーンとパッソ、ブーン・シルクとパッソ・モーダは同じ見た目だ。
※左がブーン・シルク(パッソ・モーダ)、右がパッソ(ブーン)
ブーン&パッソのユーザーの多くは軽自動車と比較検討する、もしくは軽自動車から乗り換えるということで、今回の試乗はダイハツ・キャストとも比較した。
乗っていきなり感じるのはエンジンのトルクアップだ。ゼロ発進から60km/hぐらいまでの加速が先代ブーン&パッソの1リッターに比べて明らかに進化している。ブーン&パッソのような街乗り中心のクルマにとってはかなり重要なポイントだろう。ただしそれ以上の高速道路領域では、あまりトルクアップの恩恵は体感できなかったことも付け加えておく。
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また、先代は正直コーナーでのグラつきが強く、本当のシティーコミューターだと認識していた。それから比べるとコーナリングも大きく進歩している。これはバックドアやフェンダーを樹脂化するなど車両全体で50kg軽量化し、その50kgをボディの剛性アップやサスペンションなど、走りを中心とした性能向上に当てた効果だろう。ちなみに車両重量は先代と同じ910kg(2WD)になっている。
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