コンセプトカーのような個性的デザイン
ボルボの最上級SUVモデルXC90にプラグインハイブリッド(PHV)が登場した。
XC90は洗練された車体デザインが斬新で、登場するやいなや人気モデルとなり世界中のマーケットで好調な販売を呈し今や生産が追いつかないほどだという。
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確かにXC90のデザインはかっこいい。正直これまであまりボルボ車に興味を持たなかったが、XC90のデザインには大いに引き付けられた。
特徴的なフロントグリルはまるでモーターショーのコンセプトカーのようで、未来感に溢れ他にない個性を発揮している。
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外観だけでなくシャシーも洗練されている。シャシーにはSPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチュア)と呼ばれる新開発のプラットフォームが初めて採用された。これはホイールベースやオーバーハング、車重や全高など無制限に適合できる万能シャシーで、今後ボルボ車全般的に採用されていくという。フロントアクスルセンターとサブフレーム高さ、フロアキックボード位置の3点のみが固定化され、あとは自由に設計変更できる。さまざまな車種に派生できコストダウンにも貢献するはずだ。
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その自由度は今回プラグインハイブリッドというパワートレインを搭載することで活かされた。
まずフロントには2リッター直列4気筒のガソリンエンジンにターボチャージャーとスーパーチャージャーを装着して搭載。これにジェネレーター/スターター/パワーブーストの3機能を持たされる34馬力の電動モーターが直結され、アイシン製8速オートマティックトランスミッションを連結して前輪を駆動する。一方後輪はリヤアクスルに搭載した65馬力の電動モーターが駆動。前後アクスル間は機械的な結合を持たないAWD機構として構築されている。ちょうど三菱アウトランダーPHEVと似たレイアウトといえるだろう。
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