迅速なピット作業でトップに浮上、そのままチェッカー
1万9000人の観客が見守るなか、スーパーGTの開幕戦の決勝レースが岡山国際サーキットにて行なわれた。GT500クラスは1号車モチュール・オーテックGT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)、GT300クラスは65号車レオン・クストスAMG-GT(黒澤治樹/蒲生尚弥組)が開幕戦を制した。
フォーメーションラップののち、82周の決勝レースがスタート。ポールポジションの37号車キーパートムスRC Fのジェームス・ロシターを筆頭に、トップ集団は予選順位のまま1コーナーへ飛び込んでいく。大きなアクシデントもなくレースは進むが、28周目に3番手を走る1号車モチュール・オーテックGT-Rのロニー・クインタレッリが6号車ワコーズ4CR RC Fのアンドレア・カルダレッリをパス、2番手に浮上する。
35周目に入ったところで1位を走る37号車がピットインし、平川亮に交代している隙に1号車モチュールがトップに。その4周後の39周目にモチュールもドライバーチェンジするのだが、37号車よりも約7秒速い40秒というピットストップに成功。松田次生がトップでコースに復帰する! そのまま安定した速さを見せつけ、トップでチェッカーを受けた。松田次生はスーパーGT・GT500クラス最多勝となる17勝目を挙げている。
激戦は3位争いだった。6号車の大嶋和也と46号車の千代勝正が熱いバトルを繰り広げる。52周目、千代が大嶋を抜いて3番手に浮上。千代はGT-Rの1-2フィニッシュを目指して2番手の37号車平川に迫るが、わずかに届かず3位でチェッカー。37号車キーパーは2位を死守した。
GT300クラスは、レース前半にトップが交代。34周目、ポールポジションスタートの16号車ビバック86 MCを65号車レオンAMG-GTがパス。そのままトップを維持してチェッカーを受けている。蒲生尚弥は初のGT300クラス勝利となった。2位には予選8番手から着実に順位を上げた4号車グッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也組)、3位には予選3番手からスタートしていた7号車スタディBMW M6(ヨルグ・ミューラー/荒聖治組)が入った。
次戦は5月3〜4日に、静岡県の富士スピードウェイにて開催される。ウエイトハンデが課されるため、どんな戦いになるかは予測不可能。どのチームが優勝するのか、迫力のレースをぜひサーキットで体感してほしい。
(写真:増田貴広)