〈ホンダ・NSX〉
当時のホンダが持てる技術と情熱をすべて注いで誕生したNSX。プロトタイプが発表された1988年のシカゴショーから1年半後の’90年9月に日本での販売が開始された。
奇しくもバブル景気に沸く日本では納車まで3年待ちとも言われ、中古車の価格が新車を大きく上回る現象も多くみられた。そんなNSXはオールアルミで作られたボディに、V型6気筒3リッターエンジンをミッドに搭載するレイアウト。日本にもスーパーカーが誕生した瞬間だった。’92年にはピュアスポーツモデルの「タイプR」の追加、’95年のタルガトップモデルの採用、’97年の3.2リッターエンジンと6速マニュアルトランスミッションの追加と数多くの改良を経て、2001年にはリトラクタブルヘッドライトから固定型ヘッドライトへと変更するビッグマイナーチェンジを行った。そして2005年7月に生産を終了。15年に渡る歴史に終止符が打たれた。
GT500では1996年から参戦し好成績を収めており、2000年には道上龍が乗るCastrol 無限 NSXが、2007年には伊藤大輔とラルフ・ファーマンのARTA NSXがそれぞれチャンピオンに輝いている。
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