筑波テストでは先代よりも3秒遅くなった!
確実に先代ロードスターよりも遅くなった新型ロードスター。CARトップ誌の筑波サーキットテストでは、初代のSスペシャルタイプ?(1.8リッター)が1分13秒03、2代目のRS-2(1.8リッター)が1分11秒16、3代目のRS(2リッター)が1分10秒44だ。それに対して新型のスペシャルパッケージ(1.5リッター)は1分13秒52!! 先代に比べると3秒も遅くなっている。原点回帰はいいが、初代のSスペシャルタイプ?をテストしたのは1996年、20年経ってタイムが落ちているのはある意味ものすごいインパクトだ。
遅くなった理由は、間違いなく排気量が1.5リッターへと大幅ダウンサイジングしたことだ。初代の初期モデル、1.6リッターよりも小排気量である。おかげで重量も1トン前後と軽い……が遅い! 実際、いつも走っている箱根のワインディングの上りでも、かなり回転を上げておかないと、アクセルを踏んでも速度が上がらない。ちょっとギヤチェンジをサボれば速度が落ちる。こうした視点で見れば、日本一美しいデザインのスポーツカーなのにハッキリいって寂しい。美しい走る姿に魅了されているであろう周囲の羨望の眼差しが逆に辛い。
ちなみにこんな経験をした。世界のスーパーカーがゴロゴロしている東京都の六本木ヒルズ駐車場にロードスターを入庫したところ、駐車場係の男性に「新型ロードスターですか! 実物を初めて拝見しました。色々なスポーツモデルを見慣れていますが、これはカッコイイですね」と声を掛けられたのだ。世界のスポーツモデルを見慣れている人が比較してもカッコよく感じられるスタイリングだということだ。