地元、岡山から期待の新星がデビュー!
昨年からスタートしたFIA-F4選手権は、毎戦30台以上がエントリーする、世界でも最もレベルが高いと言われている若手育成カテゴリーだ。初代チャンピオンを獲得した坪井翔選手と、同2位の牧野任祐選手が全日本F3にステップアップすることが決定し、この二人以外で唯一の勝利を挙げたシリーズ4位の山田真之亮選手が、FIA−F4からスーパーGTへのステップアップを果たすことが決定した。![12988082_1004120582958168_1744127615_n](https://cdn-webcartop.com/wp-content/uploads/2016/04/12988082_1004120582958168_1744127615_n-e1460165325365-680x527.jpg)
TEAM UP GARAGE with BANDOHからGT300クラスにエントリーする山田は開幕戦の地、岡山の倉敷出身ということもあり、地元メディアでも大きく取り上げられている期待の新人だ。
先日行なわれたGT合同テストでは、新人らしからぬ落ち着きを見せ、ラスト5分までトップタイムをマーク。ベテラン、中山友貴選手とのコンビで開幕戦優勝も夢ではないと、チーム関係者を驚かせる走りを見せたのだ。
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しかし新世代のドライバーらしく、プレッシャーに押しつぶされる様子もなく、常に笑顔でマイペース。「速さ的には問題ないことがわかったので、あとはいかにコンスタントにアベレージスピードを保てるかですね。僕はニュータイヤを履かせて貰っていたし、中山さんは中古タイヤでのタイムですから、まだまだ先輩から勉強することは多いですし、レースともなればベテランの方々の凄さを見せつけられるとは思っています。でも、勝ちたいですね、デビュー戦。自分自身、夢だったスーパーGT参戦を、心から楽しみにしています」と語った。![WEB CARTOP](https://cdn-webcartop.com/wp-content/uploads/2016/04/12980553_1004120436291516_1189156505_n-680x508.jpg)
チーム総代表の坂東正敬総監督は、「若手にチャンスを与えたかった。特にFIA?F4からステップアップできるようなドライバーがいれば、若手ドライバーに夢が与えられる。うちでGT500を走っている関口雄飛はGTに18歳でデビューしているし、勝っている。山田にもデビュー戦優勝や初年度でチャンピオンくらいのインパクトがあれば、決してGT500も夢ではないし、そのチャンスは与えますから、あとは本人の頑張り次第ですね」と語ってくれた。![WEB CARTOP](https://cdn-webcartop.com/wp-content/uploads/2016/04/12980452_1004120416291518_1728243135_n-680x508.jpg)
関口雄飛選手が山田真之亮選手のドライビングコーチを務めていたことが、今回のオーディションを受けるきっかけになったのも事実だが、そのわずかな可能性に賭けて、チャンスをつかんだのは山田真之亮選手の実力だ。岡山の星が、日本レース界の星になるよう、彼の今後の活躍に期待したい。
(写真:町田英明/増田貴広)