ポルシェ・クラシックカー部門が見事復元!
数年前にアメリカのコレクターが発見したボロボロのポルシェ911。普通の人からすると「廃車寸前」と思うほど酷い状態の個体だ。しかしこのクルマはドイツにあるポルシェ・クラシックに持ち込み復元(レストア)作業が行なわれた。実は、コレクターが見つけたポルシェ911は、わずか24台しか生産をされていない2.5S/Tというモデルだった!
ポルシェ・クラシックの手によりレストレーションされたポルシェ911 2.5S/Tの歴史は奥深い。1972年にアメリカ・フロリダ州で行われていたデイトナ6時間耐久レース(72年のみ6時間レースだった)に出場したほか、同じくフロリダ州で開催されたセブリング12時間、イタリアの公道レースタルガフローリオ、ドイツにあるスポーツカー開発の聖地ニュルブルクリンクで行われるニュルブルクリンク1000kmも走っていた。さらにル・マン24時間にも参戦し、3リッター以下のクラスで優勝している。
ポルシェ・クラシック代表のアレクサンダー・ファビックは「今回のレストアで私達に示してくれた厚い信頼に本当に感動しています。このプロジェクトは前例がないもので、歴史的に大きな意味をもちます」ともコメントしている。
もう1台ご紹介したいのは、美しいデザインに思わずうっとりしてしまうランボルギーニ・ミウラSV。こちらも、ランボルギーニのクラシック部門がレストアを手がけた1台でミウラの構成のモデル「SV」の試作車として1971年のジュネーブ・モーターショーで展示されたクルマそのものだ。
レストア作業は、当時の資料を徹底的にリサーチして行われた。2016年は、ミウラがデビューをしてから50周年の節目。ランボルギー二はヘリテージモデルの維持をサポートする。オーナーにとって心強いサービスとなるのではないだろうか。
さて、この輝かしい2台の歴史あるクルマが2016年4月6日まで開催されているヨーロッパ最大のクラシックカーショー「エッセン・テクノクラシカ」で展示されていた。まさに眼福の極みだ!