メルセデス・ベンツG550 4×42は2016年5月31日まで限定生産
最近はゲレンデ・ヴァーゲンと言ってもピンと来ないかもしれないが、4駆ファンにとっては「スーパースター」のような存在。そう、メルセデス・ベンツのオフローダー「Gクラス」のことだが、こいつにG5504×42(フォー・バイ・フォー・スクエアード)の限定発売が発表になったのだ。
この日は4月4日。語呂合わせだが「4輪駆動の日」として認定された。ドイツ語でオフローダーのことをゲレンデ・ヴァーゲンと言うが、4駆の日らしいスーパー4駆の登場である。昨年、Gクラスの6×6の6輪車が発売されて驚いたが、今度も戦争にも使われる技術満載で、圧倒的&最強の走破性を持つ4駆である。メルセデス・ベンツの4駆技術は、乗用車系では「4 MATIC」という名前の4WDとして生かされている。
Gクラスは発売されてから37年間、基本形を変えないで進化を遂げてきた。4×4 2は特殊車両技術を投入して、あらゆる道を走れる究極のモデルだ。新開発のラリー強化仕様のツインサスペンションは、ちょっとしたデモ走行でも凄い性能が垣間見える。
思い切り伸び縮みする可変ダンパーや、防弾仕様技術を入れたポータル・アクスルやサスの動きは最適化され、岩場や砂地あるいは舗装路でも快適なクルージングを可能にしている。咲いて地上高460mm、渡河深度1000mmで、G550に比べて大幅に走破性をアップさせている。
六本木のベンツコネクションンで行われた報道発表会には、本社のGクラス部門責任者のドクター・グンナー・グーランケさんも来日。「このクルマは最高鋒モデルG63の6×6の弟分です。1台づつ手造りしています。テストは世界で一番険しいオフロードと言われる、オーストリアのシャックル・マウンテン(4駆界のエベレストと呼ばれる)でプロフェッショナルドライバーがテストを繰り返してセッティングしました」
という自信作だ。3510万円という高価格に見合う、とんでもない走破性を備えた究極の4駆。宝くじ当たったら、こいつでシャックル・マウンテンを走ってみたいものだ。
(CARトップ編集部・城市)