5ナンバーの普通乗用車のタイヤ1台分を無料で1年間保管してくれる!
あちこちで桜の開花の声が聞こえ、もうすぐ春本番。冬の間活躍してくれたスタッドレスタイヤも夏タイヤに交換する時期。この春、そうしたカーライフの負担から、高齢者を開放すべく立ち上がったショップが、埼玉県に現れた。ショップの名前は「CANUS」(キャナス)。
CANUSは、SUVや4WDオフロードレースにも参戦している自動車の整備・修理業者だが、地元への恩返しとして、2016年3月28日から、同社の所在地である白岡市在住の65歳以上、先着20名限定で、軽自動車もしくは5ナンバーの普通乗用車のタイヤ1台分を無料で1年間(更新あり)預かるサービスを開始した。
無料サービスといっても、預かったタイヤは、セキュリティ付の倉庫に保管され、風雨や紫外線にさらされることもなく、倉庫への搬入もスタッフにお任せ。スタッドレスタイヤから夏タイヤへの交換作業には、別途2000円(税別)の工賃がかかるが、それにしても、お年寄りに優しい、破格のサービスといえるだろう。
埼玉県の中東部にある白岡市では、冬はそれなりに降雪もあり、スタッドレスタイヤを履いているユーザーも少なくない。
1本10kg以上あるタイヤ・ホイールの脱着は、慣れていない人にとっては重作業だし、安全に直結している部分なので、案外ノウハウも必要。とくに、高齢者ドライバーには、楽ではないので、高齢化が進むのに合わせ、高齢者のカーライフをサポートしてくれる、CANUSのようなお店が増えてくれれば、望ましい。
※スタッドレスタイヤは、雪上で使うことが前提なので、ゴムは低温でも柔軟さを失わない特殊なものが使用している。つまり、作動温度領域は低く、外気温や路面温度が高いのは苦手。暖かくなっても、スタッドレスタイヤを履き続けると、摩耗が進み、変形しやすくなり(とくにブロック剛性が低い)、運動性能も低下。
春から秋の3シーズンでは、グリップそのものもがノーマルタイヤに比べ、大きく見劣りするので、最低気温が5℃を上回るような季節になったら、早く夏用タイヤに履き替えましょう。次の冬に新しいスタッドレスタイヤを買うから、このまま履きつぶそうというのも、キケンだ。