ホンダBR-Vは3列シートでヴェゼルより安価でBIGサイズ!
バンコクモーターショーで一番見たかったのがホンダBR-V。アジアや新興国向けのコンパクトSUVである。こう書くと「ヴェゼルとどこが違うのか?」と思うかもしれない。確かにヴェゼルと同じクラスなのだけれど、BR-Vの方が安くて一回り大きい。ヴェゼルとCR-Vの中間くらいのサイズでいながら安価なのだった。3列シートだし。
ちなみに価格は日本円換算240万円程度から。ヴェゼルだと同じ装備内容で300万円くらいしてしまう。日本で販売するとすれば、ヴェゼルより一回り大きい3列シートSUVが160万円といったイメージか。日本でもこんなクルマを作って売ったら、相当イケるんじゃなかろうか。ジェイドやグレイスを売るよりBR-Vでしょう。
搭載されるエンジンは、4気筒1.5リッター。CVTと組み合わせられる。エンジンルームをチェックしてみたが、コスト抑えるポイントはしっかり抑えてあり(バッテリーなどバイク用かと思ったほど小さい)、それでいて安っぽさも感じさせない。タイで生産されるホンダとしちゃ過去最良の仕上がりと言ってもよかろう。
室内はセカンドシートに成人男性が余裕で座れる。セカンドシートを少し前に出してやれば、サードシートも短い距離であれば十分使えそう。現時点でBR-Vほどリーズナブルで使い勝手の良いコンパクトSUVは存在しないため、世界的規模でけっこう売れるんじゃなかろうか。残念ながら日本販売の予定は無いとのこと。
コンパクトカーで「あらら?」と思ったのが三菱ミラージュの4ドアセダンモデル。ステッカー貼って車高落としてワイドタイヤを履かせたという出で立ちなのだけれど、意外にカッコ良い! タイ人も気になるらしく、皆さん足を止めて見てました。タイ人、この手の「チョイとスポーティ」なテイストを好む傾向。
実際、トヨタはほぼ全ての車種にTRDバージョンをラインアップ。好調に売れている。そいつを見て「ウチも!」と思ったのだろう。日産が突如大々的にニスモを打ち出してきたのだった。ミラージュにスポーティモデルも同じ方向性。
(写真:国沢光宏)