先着10万人に最大2700円助成の期限は3月31日まで!
2016年4月(平成28年度)から高速道路の料金制度は大きく変わる。そのひとつにETC2.0と呼ばれる路車協調システムに対応した端末を搭載した車両の通行料金が割引されるというものがある。たとえば南関東地方を環状線的につなぐ圏央道ではETC2.0による通行料金は約2割引となることが発表されている。
具体的には、従来型のETCでは2140円のルートにおける通行料金がETC2.0では1810円で済むということになる。とはいえ、ETC2.0車載器の価格はけっして安くない。実勢価格で従来型ETCの数倍もの値となっていて、通行料金の差で元を取るのは難しそうだ。もちろん、これからETC車載器を付けるのであれば、渋滞を含めた各種情報に強いETC2.0を選ぶというのが自然なのだろうが、すでにETC車載器をつけているユーザーが付け替えるほどのインセンティブとはいえない。
しかし、中には無料でETC2.0へアップデートできる車載器もあると聞けば、気になってくるのではないだろうか。じつは、ITSスポットサービスに対応した車載器(ETC/DSRC車載器、ITSスポット対応車載器)であれば、再セットアップをするだけでETC2.0に対応できるのだ。
そして、2016年3月31日まで実施されている「ETC2.0 再セットアップサポートキャンペーン」を利用すれば、前述したハードウェアとして対応している車載器については、金銭的な負担なく再セットアップすることができるのである。
早速、ITSスポット対応車載器を装着しているクルマをショップに持ち込み、このキャンペーンを利用してみることにした。
キャンペーン内容はいたってシンプルで、再セットアップに対応したショップで作業中に、ETC2.0へ対する期待などをチェックするという簡単なアンケートに答えるだけ。これだけで最大2700円の助成金を得ることができる。しかも、助成金はショップが行なうカタチなので、ユーザーは申し込みなどで煩わしい思いをすることもない。
今回、依頼したショップでは再セットアップ料金が助成金と同額だったため、もちろん支払いはゼロ。小一時間の作業でETC2.0へとアップデートできた。
ちなみに、このキャンペーンは2016年3月31日までと期限が迫っているが、先着10万人というリミットについては余裕たっぷり(3月18日時点で1万4000人足らず)。アップデート可能な車載器を搭載しているユーザーなら、ディーラーやカー用品店などETCセットアップ対応ショップに行かない手はない。
<関連リンク>
ETC総合情報ポータルサイト ETC2.0再セットアップ
平成27年度サポートキャンペーン
https://www.go-etc.jp/etc_cp/setup.html