4世代プリウスの進化の真価? パワートレイン
初代で十分に技術的な確立を果たしていたプリウスのハイブリッドシステムTHSは2代目となって制御を中心に進化。それはパワーアップを目標とし3代目ではさらに出力向上が図られた。ハイブリッド車の走行性能を高めたいという機運が強くあった時代背景があると分析する。だが4代目は差し迫る環境対応に本腰を入れ燃費向上を徹底した。その結果走りもよくなったのは基本的なクルマ作りが正しかったからだ。(写真上段左:初代、上段右:2代目/写真下段左:3代目、下段右:4代目)
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インフォメーションディスプレイは燃費走行を心がける場合には重要な装備だ。初代では小さなモニターだが2代目からはナビゲーション画面とメーター内にも表示。3代目はやや視認性に難があったが、4代目では見やすく分かりやすい表示に進化。燃費計は瞬間燃費と平均燃費を備えることがスタンダードであり、バッテリーの充電残量や回生強度なども精密に表示されるべきコンテンツだ。(写真上段左から、初代、2代目/写真下段左から、3代目、4代目)
画像はこちら 4世代プリウスの進化の真価? 居住性
EVモードで走行できるプリウスは静かな室内も魅力だ。それだけにシートの座り心地や足下スペース、ヘッドクリアランスも重要。世代が進むにつれホイールベースが拡大され後席足下スペースは余裕のあるサイズになった。だが後席ヘッドクリアランスはセダンボディの初代がもっとも優れている。空力デザインを優先するため低いルーフデザインが災いする。空力技術も向上しているので今後はセダンボディの復活を願う。
〈初代〉
サイドウインドウが立ちヒップポイントも高くとてもルーミーな初代。当時のトヨタが本気で考えた「セダンの理想形」がパッケージにも反映されている。
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5ドアハッチバックボディを採用した2代目。前席は初代同様にウオークスルーが可能となっている。また初代よりAピラーが寝ており、やや圧迫感あり。
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2代目よりAピラーが傾斜し、なおかつ前進したため、ボディサイズ以上に大きく感じる3代目。後席の居住性は2代目より向上。前席ウォークスルーはバツ。
画像はこちら 〈4代目〉
3代目より全高が低いが、内装の形状を工夫するなどしてヘッドクリアランスを確保。インパネが低くなり、見晴らし性がよくなっていることもポイント。
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