ノスタルジックなEV「piana」は軽自動車登録で登場か!?
3月16日-18日に東京ビッグサイト西ホールで開催された第14回国際オートアフターマーケットEXPO2016に出展されていた電気自動車のコンせプト「piana(ピアーナ)」。
特徴的なデザインを記憶している、ご存知の方も多いと思う。2015年に開催された第44回東京モーターショーに出展され、「いがモバ 欲しい車ランキング 東京モーターショー2015」で、欲しいクルマランキング3位に入ったあのクルマ、そのものである。
今回は、このピアーナにも搭載するバッテリー(既存のリチウムイオンバッテリーとは異なる次世代バッテリー「OZ」)の発売に合わせ、販売先およびデリバリーのパートナーを募集するということで、この展示会に出展となったようだ。
さて、このピアーナ。東京モーターショーへは、2回連続で出展している。2013年の東京モーターショーでは、併催の「SMART MOBILITY CITY 2013」のコーナーで展示されていた。この時は、3つの会社の会社連合体DURAX LLP.(有限責任事業組合)が製作したD-FACEと名付けられた車両であった。
2015年の東京モーターショーで、D-FACEを実用化プロトタイプとして昇華させた、世界初のマグネシウム発電池搭載可能なスモールモビリティ「ピアーナ」が登場した。出展会社も2015年3月に事業をスタートしたSTYLE-Dから、となった。
車両は、元トヨタのデザインプロデューサーの山下泰弘さんがデザイン。イセッタを思わせるノスタルジックなデザインを採用。イセッタのようにフロントから乗降するが、フロントドアは斜め横ではなく上に開く方式(ステアリングは車体側に固定したまま)で、狭い駐車場での使用も想定。雨天時などの乗降の際に濡れることもなく、快適であるという。
車両は、ホイールベースが1520mm、全長2498×全幅1480×全高1600mmというサイズ。バッテリーを除いての車両重量は700kg。一充電あたりの航続距離は100kmであるという。
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当初は超小型モビリティ規格適合を目指した車両であったが、現在では軽自動車としての登録を考えて、現在のところは中国での生産準備を進めているという。2016年中には衝突実験なども重ね、実際の車両としての性能を確認する予定。2017年度中には日本国内で販売できるのではないか、という。
補助金などを受け、実質の購入価格は150万円あたりを見込んでいるという。