こちら陸上自衛隊、大津駐屯地からやってまいりました!
さてさて災害時のみならず、こういう時も出動していただきお手伝いしてくれるんですね。
こちらは滋賀県の陸上自衛隊大津駐屯地から、支援にやってきていただけました自衛隊の方々です。今回は総勢13台28名で応援に駆けつけてくれました。
中でも気になったのは「取材車」の旗が貼られた三菱パジェロベースの73式小型トラックです。このクルマのみ、雨が降ろうがオープン状態でマラソン競技中は走るそうです。それもそのはずで毎日新聞社のカメラマンなど2名が後ろ向きに乗って取材や写真撮影をし、前には運転をする自衛隊員と競技役員の計4名が乗り込みます。運転を任されたのは、初めての経験となる自衛隊に入隊して23年目となる西本和昭さん。
このほか、各給水地点などに荷物や道具を運んだり、レース後のテントの撤去作業などを手伝う中〜大型トラック車両が6台きてくれていました。皆さん、今日もご苦労様です、敬礼!
最後は、マラソンならではのテレビ中継車となるカメラバイクの紹介です。やはりマラソン競技は交通規制で道を封鎖して競技を行うからと言っても、決して道幅が広いところばかりとは限りません。中でも「びわ湖毎日マラソン」はオリンピック選考会が行われるメジャー大会にも関わらず、いちにを争う道幅の狭さで知られています。そのマラソン選手の中を縫うように走って、バイクの機動力をフルに活用して撮影するのがカメラバイクです。
どこかで見たようなカラーリングだと思い話しかけてみると、やはり東京都内で見かけるバイク便と同じ「IEC」の文字がありました。凄い装備ですねと尋ねると、今年でカメラカーを任されて4年目となる平山豪さんは「バイクの重量も合わせて400kgくらいです。以前は400ccのバイクもあったんですが、やはり装備が重くなるのでフレームが耐えきれなくなくて、このヤマハFJR1300Aになりました。装備はほとんどがNHKさんのもので主に黒いケースにはバッテリーなどが入っています。モニターにカメラやカメラステー、中継用のアンテナ(空中を飛ぶヘリを経由して電波を送っている)などが着いています」と教えてくれました。中継車からの指示で前に行ったり、選手と並走して走ったりするそうです。白バイと違いこちらは、3速1500回転ほどでレース中は走るとおっしゃっていました。「撮影するカメラがギクシャクして揺れないように、しかも音が入るので低いギヤだとエンジン音が大きくなるので、臨場感を出せるようにスムーズに走るように心がけています」という。こんなところに細かい心遣いがあって、マラソン中継は成り立っているんですね。
ということで次からマラソン中継を見る方は、テレビにはなかなか映らないこんな裏方車両がいることを思い出しながら見てみてください。では、敬礼!