セキュリティ的用途のほか、旅の記録として人気急上昇
2016年1月の軽井沢スキーバス転落事故をきっかけに、国交省が貸し切りバスへの設置義務化を定めたドライブレコーダー。じつはバスやタクシーだけでなく、一般ユーザーの装着率も急上昇している。
2015年の国内販売実績は、前年比42%増しの約61万台となっている。ドライブレコーダーの使用目的は、交通事故時の証拠映像の記録が第一だろうが、普及とともに高性能化も進み、駐車監視機能(パーキングモード)による当て逃げや、いたずらなどへの対策や、「速度超過」「車線逸脱」「車間距離の保持」などを警告する安全運転支援機能、レーダー探知機と連動して、オービスなどの速度取締地点を知らせてくれる機能がある機種も登場。
GPSとGセンサーを組み合わせて記録する機種も多く、サーキット走行の車載カメラとして活用しても便利なドライブレコーダーもあって、使い道はいろいろ。(事故時には、走行ライン、速度、減速G、加速Gなどの状況を、客観的に残すことができる)。
これらの高機能化に伴い、平均販売価格も1万3700円と以前より高額になってはきているが、現在ドライブレコーダーのメーカーは60社以上もあるので、今後は高性能、低価格化が進み、ドライバーが購入時に最も重視するコストパフォーマンスは、より良くなる方向に向かうと思われる。
機種が多くなったことで、どの製品を選べばいいのか、迷うかもしれないので、チェックしておきたいポイントをいくつか挙げておこう。
・視野角の広さ(やはり広ければ広いほどいい)
・画質の良さ(現行モデルのほとんどは「1920×1080」のフルハイビジョン)
・夜間画質の処理(昼間の逆光や、夜間の対向車のヘッドライトや雨による道路や街灯の
乱反射などの補正機能も重要)
・パーキングモードの電源(録画時間の長さ)
・モーションセンサー(駐車時、周囲の人やモノの動きに反応して録画を開始)や、イベ
ント録画機能(通常と異なるGや衝撃を感知したとき自動録画)
・サイズ、形状
etc