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平成の「いま」手に入れておきたいネオクラシックBest5 (1/2ページ)

平成の「いま」手に入れておきたいネオクラシックBest5

今だから一目置かれる平成生まれの元「憧れのクルマ」

 平成時代になって、気が付けば早くも28年目。クルマ史的には個性的で面白いクルマが多く、とくに平成初期のクルマには、今になってレーゾンデートル(存在価値)が輝き出して、しかも中古車価格がリーズナブルというクルマが、何台もある。今回はそうした、今だから一目置かれる平成のクルマをピックアップ。

 というのも、バブル時代に開発されたクルマが多く、潤沢な開発資金が注ぎ込まれている。それだけに個性的なクルマばかりで、当時憧れたが「買えなかった」クルマも多いはず。当時。憧れたクルマたちが、いまはリーズナブルな価格で市場に出ているので、ここで紹介したい。

・いすゞピアッツァ

・トヨタMR-S

・日産フェアレディZ

・三菱FTO

・マツダRX-8

 1台目は、いすゞピアッツァ(初代)。1991年生産終了。巨匠ジョルジェット・ジウジアーロのデザインしたスタイリングは、いまでも、いや今だからこそ輝きを放っている。総生産台数11万3419台。デザインだけでなく機能も意外に先進的で、自己診断機能付きECUを搭載したのはこのクルマが世界初で、エアフロにホットワイヤーを採用したのも世界初。

 サスペンションはフロントがWウィッシュボーンで、リアが3リンクリジッド+コイルだったが、“ハンドリングbyロータス”は、5リンクリジッド。中古車の相場はおよそ60万円。1993年にいすゞは乗用車の生産販売から手を引いてしまったが、このクルマは名車だと思う。

 2台目は、トヨタMR-S。どこが名車なんだという声も聞こえてきそうだが、970kgの軽量ボディに、ホイールベース:トレッド比1.64、後部トランクまで撤廃して詰めたショートオーバーハングのミッドシップの運動能力が低いわけがない。パワーは140psと大人しめだが、その分「踏める」ので、ワインディングでは、かなり楽しい。AT仕様はなく、MTと2ペダルのSMT(シーケンシャルマニュアルトランスミッション)が用意されていたのもトピック。

 最大唯一の欠点は、スタイリングがどうにも不細工だったところ……。しかし、美人は3日で飽きるが何とかは見慣れるというヤツで、セカンドカーとしては面白いかも。中古相場はおよそ65万円。2007年生産終了。

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