41.3kmをノーマルモードで走り、EV走行比率は72%をマーク!
リオデジャネイロオリンピックの最終選考会も兼ねた第71回びわ湖毎日マラソン。気温20度に届きそうなマラソンにはやや不向きなコンディションの中、優勝したのはケニアの招待選手ルーカス・ロティッチ選手。二位には最後の競技場で逆転を遂げた日本人選手最上位となった北島寿典選手(安川電機)が入った。
このトップ集団を追い続けたのが、東芳生審判長(写真右)が乗る新型プリウスだ。東審判長が、伴走車となる審判長車にのるようなってから、すでに16年というからベテラン中のベテランだ。42.195kmにはやや欠けるもののスタート前からのスタンバイを入れると2時間半以上同じ姿勢を維持ながらの仕事はかなりの重労働だ。
「今まで乗ってきた審判長車の中ではいちにを争うほどのいいクルマです。私、腰痛持ちなんですが、シートがピシッと腰とお尻にフィットした感じで辛くないんですよ。しかもスタートの時は最後尾から少しずつ追い上げていくんですけど、選手を追い抜く時もスッといい加速をしてくれて危なくないんですよ。それと競技中はずっと音を聞くために窓を開けて走るんですけど、エンジンの音も静かだし、エアコンも快適だし本当に助かりました。ドライバーと会話をする時でも大きい声を出さなくて済みますしね」
東審判長は、四台目プリウスの審判長車としての性能に満足げだった。
「このコンディションで2時間9分台が四人も出たのはすごい! 沿道のお客さんも盛り上がっていたし、いいレースでした」と締めくくった。
一方、審判長車のドライバーを務めた饗場伸一競技役員は、今年で6年目とこちらもベテランの域に入っている。マラソン選手との間、カメラカーとの距離、後から迫ってくるカメラカーやランナーをバックミラーで確認しながら走るという神経を使う役柄だ。
ということで、ほとんど排気ガスも出すことのなかった新型プリウスは、抜群の燃費と乗り心地を発揮してみせてくれたことで審判長の太鼓判もいただけて「絶好のマラソン審判長車」といえそうだ。