アバルトの「サソリの毒」で痺れるほどのホットな性能に仕上がった!
スイス、ジュネーブ・モーターショーでフィアット124スパイダーのラリー仕様が、往年のアバルト・ワークスカラーに塗られて登場した。フロントに搭載される1.8リッター直列4気筒ターボは、サソリの毒が注入されて300psを発揮するエンジンに仕立てられている。
そのアバルト124ラリーの詳細画像が現地から届いたので、早速お届けしたい。
現地取材班から届いた写真を見て驚いた! ボンネットを開けている写真をよく見ると、タイミングベルトカバーに「ABARTH 1800 bialbero」という刻印を見つけた。「ABARTH」は、メーカー名。「1800」は排気量を示し、「bialbero(ビアルベロ)」はイタリア語でツインカム(DOHC)を意味するもの。エンジンの最高回転数は6500rpmで、ターボの力を借りて300psを捻出する。
運転席周りは、アバルト124ラリー専用のサソリのマークの刺繍が入ったバケットシートにサベルト製のシートベルトが装備されている。中央に配置され直立しているレバーは、サイドブレーキとなっている。
アバルトは1949年にカルロ・アバルトが設立したチューニングメーカー。アイキャッチはサソリとなっており、フィアットを中心とした小さな生産車をベースにチューニングを施しレースやラリーで幾多の栄冠を手にした名チューナー。今回のアバルト124ラリーを持してモータースポーツシーンに復帰し、「名門復活!」を願いたい。