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49年ぶりに復活した幻の名車「ポルシェ911R」限定販売!

49年ぶりに復活した幻の名車「ポルシェ911R」限定販売!

991台限定生産の911Rは約2600万円とバーゲンプライス!?

 ポルシェ911に、さらに過激なレーシングモデルが登場した。その名もポルシェ「911R」。911GT3 RSと同じエンジンと6速マニュアルトランスミッションを搭載し、車両重量は911GT3 RSを50kgも下回る1370kgとなっている。49年ぶりに復活をした911Rは2629万円となっている。

 1967年に登場したポルシェ911Rは、GTクラスのレースに参戦するために911をベースにドアや、ボンネットなどFRP(強化プラスチック)に変更し、軽量化を図ったモデルだ。その証として、外観はフロントのウィンカーレンズやリヤのテールランプなど限りなく小さい物に変更されている。実際は、レースに参戦できるホモロゲートに至る生産台数には届かず、プロトタイプも含めてわずか24台の生産に止まってしまう。
だからこそポルシェファナティックの中では「幻の名車」として今も語り継がれるのだ。その往年の「911R」が、ついに現代に復活した。

 今回、ジュネーブ・モーターショーで公開した911Rは、991台が限定生産される。現時点で、現行911シリーズ中で最っとも軽量となる911Rは、リヤに4リッター水平対向6気筒エンジンを搭載し500psを発揮するというから、伝説的な名に恥じないスペックを有している。

 50kgもの軽量化が可能となった理由は、ボンネットとフェンダー部分をカーボン製に換装していること。さらにルーフ部分をマグネシウム製とし、リヤウインドウとリヤサイドウインドウには軽量プラスチック製を採用しているからだ。これらの構成パーツはどれも車体上部に位置するパーツであり、軽量化はそのまま重心位置の低下にも一役買っている。このほかにも、騒音低減用のインシュレーターを削減、リヤシートの撤去、エアコンのオプション化などが施され、運動性能を上げるための「軽さ」に拘った「R」を追求したマニアックな造りとなっている。

 21世紀に再び降臨した伝説の「ポルシェ911R」は、ポルシェのモータースポーツの聖地として知られるヴァイザッハで生まれた。もはや周知の事実だが、Rはドイツ語のRENNENN=レーシングを意味する言葉である。その名に恥じない、991台だけの特別な911Rに付けられた「2600万円」のプライスタグは、パラノイアから見れば決して高い価格設定ではない、のかもしれない。

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