バブルの泡となって消えていった日本のスーパーカーたち
そして日本はバブルへ。豊富な資金と、それによる技術の進化や新しい素材の実用化など、自動車は大きな進化を見せたのはご存じの通り。となると「スーパーカーを!」となるのは当然な流れなわけで、そこで1985年に日産から登場したのがMID4だ(赤色がI型)。
かの天才技術者である、櫻井真一郎氏が最先端技術の実用化などのために作り上げたもので、1987年にはMID4 II(シルバーがII型)が登場してさらに熟成。ボディはCFRP、エンジンは3リッターのV6ツインターボと、まさにスーパーカーの風格だった。肝心の市販化もカウントダウンで、なんと追浜のテストコースで試乗会をやったほどだ。ちなみにWEB CARTOPの責任者は当時、追浜でこのMID4 IIに試乗している。つまりチャンと走ったのだ。その後、MID4は収益が見込めないなどの理由で、突然計画が中止になってしまい、マスコミも含めて大いにガックリしたものである。