新型アルピーヌは、0~100km/h加速4.5秒以下の駿足!
アルピーヌは、1955年にルノーをベースにチューニングカするなどしてレースに参戦していたレデレが、アルペン(山岳路)を走っても楽しいクルマを作り出そうと車名にした、ALPINE(フランス語読みでアルピーヌ=英語読みアルペン)から始まっている。
さらにレデレは、フランス国がFRP製ボディの加工製造に長けていたことや軽量化が図れるため、ルノーの当時の大衆車だったルノー 4CVをベースにFRPボディを載せたスポーツカー「A106」を製作。これがスポーツカーの名車「アルピーヌ」の始まりとなった。
そのコンセプトの通り、アルピーヌは山岳路で活躍するラリー競技で大活躍した。A106に始まり、A108(ベース車両はドフィーヌ=ドルフィン)、A110(ベース車両はユイット=R8)などを世に送り出した。そして世界ラリー選手権、通称WRCの開催初年度となる1973年には、A110が大活躍しコンストラクターの年間タイトルを獲得している。一方で、ル・マン24時間レースにも積極的に参加し、小排気量ながら軽量ボディを活かした走りで1960年代に活躍している。
その後も、A310、A610とリアエンジンのスポーツカーは継承されていったものの、1997年に惜しまれながらもルノーから「アルピーヌ」の名は消えてしまう。
山岳路で速さを発揮したアルピーヌの秘密は、リアエンジンによるトラクション(駆動伝達)の良さと、小排気量を補うに余りある軽量ボディにあった。今回発表されたアルピーヌ ビジョンは、2015年にアルピーヌブランド60周年を記念して発表された「セレブレーション」というコンセプトカーを基にしたデザインフォルムとなっている。
画像はこちら また2015年のル・マン24時間レースの際に展示、走行したものからさらに細かいところで変更が加えられている模様だ。
往年の名車ルノー・アルピーヌA110ベルリネッタクーペをオマージュした、アルピーヌ ビジョンの次なる展開に期待したい。
〈歴代アルピーヌとアルピーヌ・ヴィジョンA120を写真でチェック!〉
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