竹ヤリ・出っ歯にデコトラ、コロナ、吊り輪にヤンキー![動画付き]
大阪オートメッセでポツポツと見かけたのが昭和のクルマたち。ところがその存在感と来たら、周囲に半端ではないオーラを放っているんではないかと思えるほどだ。
昭和のヤンキーといえば、「特攻服」に「ウンコ座り」、そして「竹ヤリ出っ歯」の「シャコタン」で決まり、となっていた。そんな昭和にタイムスリップしたかのような人やクルマ、バイクに用品、トラックまでが開場のあちこちに散らばっていたので、それぞれを集結してご紹介。
まずは人気映画「トラック野郎」で、星桃次郎という主人公役を演じていた菅原文太さんが2014年11月に亡くなったが、その年の春にレストアが始まっていた「一番星号」。電飾で飾られたデコレーショントラック、通称デコトラは、トラック乗りたちの憧れの的だった。しかも当時のデコトラ人気は、子供にまで広がり「デコトラ」のプラモデルが飛ぶように売れるほどだった。展示されていた「一番星号」は、見事に電飾が復活し迫力あるデコトラ振りを発揮していた。もちろん電飾の動画も用意してあるので、ぜひとも見逃さないようにしてほしい。
いかにも昭和なシャコタン振りを発揮していたのが、ソアラとジャパン・スカイラインの二台。奇しくも二台ともラメが入ったシルバーとパープルのツートーンカラー。ジャパン・スカイラインはワークス風オーバーフェンダーにやや控えめな出っ歯とリアスポイラーが付けられていた。しかもステアリングには、小径のDATSUNコンペティションハンドルが付けられ、シフトノブはお決まりの水中花タイプがセレクトされていた。
もう一台のソアラは、「正統派の竹ヤリ出っ歯」(!?)スタイリング。リアウイングにペイントされている星マークは当時のトレンドでもあった(気がする)。
今年で開業70年を迎える大阪トヨタだが、ここのブースにはフルノーマルでミントコンディションの昭和39年型トヨペット・コロナが展示されていた。見事なまでの保存状態だが、これは社内で「動態保存」にこだわり保管しているのだとか。しかも大阪トヨタは、OTGといって「大阪トヨタグループ」としてモータースポーツ活動も盛んな企業。モノを大切にしたり、レースにチャレンジするなどという企業風土を持っている会社だからこそ、70年もの長きに渡り歴史を刻むことができるのだろう。
昭和のニオイがするヤンキーの男女に、昭和の自動車用品としてなぜか人気だった吊り輪、そして三段シートにチョッカン集合、なぜか高い位置に付けられるカウリングに絞りハンドル、BEET製パーツとてんこ盛りの昭和のCBX400などを写真ギャラリーでお楽しみください。
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