ホンダが2016年の国内モータースポーツ活動計画を発表 (2/2ページ)

グラスルーツ系参加型レースイベントも継続サポート

 2016年からアドバンタイヤに変わったスーパーフォーミュラについては、進化させた2.0L4気筒直噴ターボ「HR-414E」を5チーム8台に供給。新たにマクラーレン・ホンダのサードドライバーを務めるストフェル・バンドーンが参戦するのも注目だ。そして、ホンダレーシングのエース格といえる山本尚貴選手は、「スーパーGTとスーパーフォーミュラでダブルタイトル獲得を目指す」と高い目標を掲げた。昨年はホンダの中でのトップを目指すと自信なさげだったが、今シーズンに向けて、それだけの好感触を得ているようだ。

チーム名No.ドライバー年齢出身地2015年の戦績
リアル・レーシング
(REAL RACING)
10塚越 広大
(Koudai Tsukakoshi)
29栃木県SF
17位
11伊沢 拓也
(Takuya Izawa)
31東京都SF
13位
チーム・無限
(TEAM MUGEN)
16山本 尚貴
(Naoki Yamamoto)
27栃木県SF
5位
ドラゴ・コルセ
(DRAGO CORSE)
34小暮 卓史
(Takashi Kogure)
35群馬県SF
15位
ドコモ・チーム・ダンディライアン・レーシング
(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
40野尻 智紀
(Tomoki Nojiri)
26茨城県SF
7位
41ストフェル・バンドーン
(Stoffel Vandoorne)
23ベルギーGP2シリーズ
チャンピオン
ナカジマ・レーシング
(NAKAJIMA RACING)
64中嶋 大祐
(Daisuke Nakajima)
27愛知県SF
10位
65ベルトラン・バゲット
(Bertrand Baguette)
29ベルギーSF
17位

 グラスルーツ(草の根モータースポーツ)としては、昨シーズンから始まった歴代フィットによるワンメイクレース「FIT 1.5チャレンジカップ」や2014年からスタートしたナンバー付き車両によるワンメイクレース「N-ONEオーナーズカップ」を引き続きサポートすることを表明。ホンダの吉田正弘 常務執行役員は「ホンダにとって、モータースポーツは企業文化のひとつです。モータースポーツファンの裾野を広げるために、参加型イベントは継続的にやっていきたい」と短期的なブランディングではなく、長期的なサポートに向けた意気込みを語った。

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 GT300からの撤退などファンからすると残念な点もあるが、リソースの集中によりタイトル獲得へ確信を得ている様子は、プロジェクトマネージャー、チーム監督、そしてドライバーの表情から感じられる体制発表会であった。


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