WEB CARTOP | 独自の企画と情報でクルマを斬る自動車メディア

プチ贅沢な軽スポーツカーによる2台持ちのススメ (S660/アルト/コペン)

プチ贅沢な軽スポーツカーによる2台持ちのススメ (S660/アルト/コペン)

軽スポーツカーでエンジョイする8輪生活

 本格的なスポーツカーよりも、小さなスポーツカーでカーライフをエンジョイしてみてはいかが? ホンダS660、ダイハツ・コペン、スズキ・アルトワークスといった軽スポーツが熱を帯びている。登録車のスポーツカーよりも車両価格が安いうえに、維持費も抑えられるから2台目にはもってこい。そんな軽スポーツカーたちが、オートメッセでも来場者から注目を集めていた。

 トヨタ86、スバルBRZ、マツダ・ロードスターといったスポーツモデルが登場し、白物家電的なクルマがもてはやされていた国産車市場に、走り系クルマの人気再燃をもたらした。そんな市場動向にさらなる拍車をかけているのが、軽自動車規格で作られたスポーツカーである。ホンダはS660、ダイハツがコペン、そしてスズキからはアルトワークスという、クルマ好きのハートを鷲づかみにすることうけあいのクルマが登場しているが、それらをベースにしたカスタムにも俄然注目が集まっている。

 ホンダブースでは、S660をモデューロ(ホンダアクセス)、無限(M-TEC)がそれぞれ独自のノウハウを活かしたカスタムを提案。Modulo S660 Study Modelと銘打ったS660は、モデューロ製パーツがてんこ盛り。フロントフェイスキットやリヤロアバンパーといったパーツでスタイルを変貌させ、さらにアクティブスポイラーも備わる。もちろん走り系アイテムも充実している。

 サスペンションやブレーキで街中はもちろん、サーキット走行も楽しめるだろう。一方の無限が手がけたHonda S660 MUGEN RA Prototypeは、プロトタイプモデルながら無限ブランドに相応しい仕上がり。外装にはドライカーボン製のパーツをあしらい、専用のエキゾーストシステムやビルシュタイン製の車高調サスペンションで機能性を高めるなど、M-TECならではのファインチューンで走りがさらに磨かれている。

 スズキ ブースで一際目を惹いたのが、アルト ワークスGP。こちらは、明らかにサーキットを意識した仕上がりだ。2輪の「FIMロードレース世界選手権(MotoGP)」に参戦する「チームスズキ エクスター(Team SUZUKI ECSTAR)」のワークスマシンをイメージしたカラーリングでレーシーな雰囲気を強調。足回りは車高調サスを奢り、エンケイ製のスポーツホイールにタイヤはブリヂストンRE-71Rを履く。車内にはロールバーを備え、追加メーターや6点式のシートベルトを装着するなど、「こんなカスタムでサーキットへどうぞ」と言わんばかりの仕様となっている。

 ダイハツブースでは、人気のコペンをベースにした大人のコンセプトカーを2台展示している。一台目の気になるモデルは、リアハッチが付けられリアゲートがスラントしているセロをベースにした「コペン セロ クーペ コンセプト」モデルだ。さらに「この手があったか!」と唸らされたのは「コペン ローブ シューティングブレーク コンセプト」だ。シューティングブレークとは、狩猟用にセダンやクーペモデルをベースに荷室を設けたクルマだが、まさかコペン ローブからシューティングブレークといった大人のボディ形式が生まれてくるとは。裏を返せば、メーカー側もこのコペンの進化系二台を作ったというのは、「大人を狙った軽スポーツマーケット」が気になっているということだろう。

 軽自動車にここまでするなら、登録車のスポーツカーを手に入れれば……と思うかもしれないが、あえて軽自動車でやるから面白いのではないだろうか。展示されていたクルマはあくまでも参考例だが、お手頃プライスの軽スポーツを手に入れて、自分流にカスタムして遊ぶのが軽自動車の醍醐味であり最高の贅沢なのである。

ホンダ公式ホームページ

スズキ公式ホームページ

ダイハツ公式ホームページ

 (画像をクリックすると拡大されます)

画像ギャラリー

WRITERS

モバイルバージョンを終了