フォルクスワーゲンのスズキ子会社化失敗で「和解」成立

スズキが支払うVWへの和解金が、業績に与える影響はわずか

 2009年にスズキとフォルクスワーゲンが業務提携を発表した当初は対等の関係とされていたが、結果的には新興国市場で存在感を示すフォルクスワーゲン・グループが、一方的にスズキを子会社化するという状況になった。WEB CARTOPそれを良しとせずに、2011年に関係解消を図ったスズキだが、フォルクスワーゲンは多額の違約金を求めていた。そうして国際商業会議所国際仲裁裁判所における仲裁申し立てがスズキによって出されていたが、2016年2月10日、ついに和解が成立したという。

 和解の内容は、『VWが損害賠償請求を取り下げ、当社(スズキ)がVWに対し、本件の和解金として一定の金額を支払う』と発表されているのみで、和解金の額については、両社の契約による開示しないことになっている。ただし、スズキによれば業績に与える影響は軽微だということだ。

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 スズキへの損害賠償請求に妥協しないと思われていたフォルクスワーゲンだが、直近の問題はディーゼルゲートと呼ばれる違法プログラムの使用問題にある。2015年に判明したディーゼルエンジンのエミッション問題について、いまだ全容解明ができずにいるというのだ。そのためVWの決算発表や株主総会の延期をすでに発表しているが、今回の和解成立を受けて、株主総会ではスズキから得た和解金の金額の多少についても、株主から追求されることになりそうだ。

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